反射望遠鏡の自作状況のブログ

望遠鏡のネタを中心に自作などの状況をご紹介します。

2016-01-01から1年間の記事一覧

40cm球面の製作(その9)

鏡中央側の改善が進まないので、研磨機の鏡の回転を遅くする改造を実施しました。 実は、研磨機は副鏡研磨用にターンテーブルの回転を速くす回せるように作ったので、主鏡研磨では回転が速く、回転が速いと鏡周の研磨が進むので中央が遅れる状況です。 汎用…

40cm球面の製作(その8)

砂目が抜けたので、球面に近づける作業に取り掛かりました。 現在、波面収差で1/2λ程度の面になっています。 現在のままで、徐々に球面に近づいているので、このままのストロークで様子を見ます。

40cm球面鏡の製作(その7)

その後、作業を続け艶出し作業の総時間は約11時間となりました。 鏡周の砂目はほとんど取れています(ピットがあるみたいですが)が、端から3cm程度内側から砂目が残っており、なかなかとれません。 セリウムを外側より供給しているので遅れているのか…

40cm球面鏡の製作(その6)

その後、鏡が室温まで冷めたので、艶出しを開始しました。 ピッチは全面当たりが出ている状態で、問題ないと思います。 ただ、鏡が重たい為か研磨圧が高いようで、ストロークがとても重い状態です。 また、研磨圧も高いのでセリウム切れでピッチが破損しては…

40cm球面鏡の製作(その5)

しばらく、間があいてしまいましたが、砂摺りが終了したのでピッチ盤を作りました。 ピッチ盤はシリコン製のグリットパッドを使って作りました。 やはり、そのままでは鏡とピッチ盤の当たりが不十分なので、型合わせを行います。 大きなタライにセリウムを塗…

何でしょう

海外より小包が到着しました。 送り主は、Science-Surplus.comです。 ピンと来た方は、かなりディープかもしれません。 早速、開梱してみます。 最初に目にするのは、お手紙と六角アレン・・・ お手紙の内容は、「かなり上手に事前調整してあるので、いじくりま…

蒸着テスト(その2)

銀蒸着の条件テストの続きです。 前回は、Al2O3(アルミナ)膜をAg(銀)膜の下地で実施しようとしましたが Al2O3の純度の問題かで、ピールテストでのAg膜の密着はNGとなりました。 Ag膜がガラスとの密着に問題があるとすれば(まだ、確認には至っていない)…

蒸着テスト

蒸着材料屋さんより、アルミとは別の材料を購入しました。 このような材料もネットで購入できるので、大変便利な世の中になりました・・・ さて、なんでしょう。 答えは、銀線(Ag)です、純度99.99%のΦ1.2mmです。 今回は、銀蒸着のテストを行います。 銀ミラ…

40cm球面鏡の制作(その4)

ダイヤモンドホイルによるカーブ付けが完了したので、盤ガラスを使って摺り合わせを#80の砂から開始して、現在は#180で砂目を細かくしているところです。

40cm球面の製作(その3)

ようやく、カーブ付けが完了しました。 F3の球面鏡を製作するので、深さは約8.9mmとなります。 作業前より判っていましたが、表面近くに大きな気泡があります。 現時点では、表面に出てきていませんが、かなり際どい深さです。 まあ、出てきたら作業に支障の…

40cm球面の製作(その2)

ダイヤモンドカッターのダイヤ砥粒の摩耗・脱落が早かったのであまり削れませんでした、よって現在は、砥粒密度の高い電着のカップホイルを使って削っています。 #80でイメージ通りの削れが得られていますが、1個のホイルで完了できるわけではなく、ホイ…

40cm球面の製作開始

やはり、精度の良い平面鏡が必要であることが判ったので。 平面鏡を製作することにしました。 やり遂げられるか、ちょっと自信がありませんが・・・・ おや、タイトルは球面鏡になっているよ、とお気づきの方。 タイトル間違いではありません、平面鏡を製作し精…

オートコリメーションテスト

25cmカセも40cmカセもそうなのですが、アスがまだ残っています。 十字スパイダーの光条が縦横でビシっと一致しません。 そこで、星像テストで追い込みをするのですが、このところ晴れませんし、晴れてもシーイングの影響で安定した調整ができません…

駿台学園研磨研究会

蒸着装置の方でもご報告しましたが、7/22から7/24の3日間で開催された、研磨研究会にて、参加者の皆さんが磨かれた鏡の最終測定を担当し、3日間蒸着装置と掛け持ちでお手伝いをしてきました。 参加者皆さんの集合写真です。

蒸着依頼がきました

研磨研究会つながりで、蒸着の依頼が来ました。 今回は、大物です・・・この蒸着装置で処理した鏡で口径記録更新です。 ・・・記録更新を目指しているわけではありませんが・・・ しっかりした木箱に入って到着です。 ・・・重たいです。 ご拝顔・・・ 大き~い、口径46c…

火星と土星

火星と土星が日没後に南中近くに来ているこの頃。 自宅バルコニーでは、南中ちょい過ぎでお隣の3階屋上に沈んでしまいますので、惑星は高度が低いと短時間の観察になります。 機材は、昨日同様で25cmカセ+40cm用赤道儀+ToUcam 今日は、日没前から…

夏季連休に入りました

今日から夏季連休に入りました・・・ 今年は、自作の計画もなく、のんびり過ごします。 まずは、相模原市街地の自宅バルコニーに25cmカセ+40cm用赤道義+ST2Kで天体写真を久しぶりに撮ってみました。 市街地なので、光害により空が明るく条件は良くあ…

研磨研究会

7/22から7/24の3日間で開催された、研磨研究会のお手伝いに出向きましたので、ちょっとご報告を。 今回は、例年の自動フーコテスタによる鏡の測定に加え、真空蒸着装置も持ち込むことを事前に了解を得て参加しました。真空蒸着装置の運搬は、いつもの軽カー…

蒸着装置の積込

7/22より北軽井沢で開催される、駿台学園主催の研磨研究会で蒸着装置デビューすることにしました。 軽自動車は先週車検に出して、無事戻ってきましたので、蒸着装置を分解して積込を実施しました。 ・・・何とか積めた状況です。 蒸着装置は、かなり分解してい…

蒸着面の評価

蒸着の条件出しと共に、蒸着面の評価を開始しました。 見た目はきれいでも、よく見ると課題も見えてきます。 蒸着条件は、ほぼ決まってきましたが、蒸着面の出来栄えの良しあしは、蒸着条件だけでは決まりません。 まずは、下地のガラス面が清浄でないといけ…

SiO2の膜厚は?

蒸着条件の確認は継続中・・・ アルミの適正膜厚は、透過が認められなくなった程度を目安に調整できますが、SiO2の膜厚は、水晶膜厚計の値をアルミの値と比較しておおよその見当しかつきません。 そこで、ニュートンフリンジを使って確認してみます。 昨日より…

蒸着条件テスト中

ここしばらく更新していませんでしたが、作業は進めています。 バラバラだった電気系を本体に組み込みを主に作業を進め、ほぼ完成に近づいてきました。 電気関係は左側面に収めました。 蒸着操作は、床に座り込んで操作するようにしました・・・ 床に座って、覗…

スイッチパネルの制作とトランスのテスト

最近は、週末に次の週末で使用する材料(必要な材料のみ)手配する方式に変え、見込み発注は止めました・・・ 今週末は、蒸着フィラメント回路を切り替えるスイッチ(バッテリースイッチ)のパネル製作です。 パネル材料は3mm厚のA5052材を使用します。…

水晶式膜厚計のテスト続き

昨日に続き、今日は蒸着テストを2回実施しました。 水晶式膜厚計の発信周波数は 《二回目》 蒸着開始 5.98990MHz 蒸着終了 5.98650MHz 周波数変化 3.40KHz 《三回目》 蒸着開始 5.98650MHz 蒸着終了 5.98306MHz 周波数変化 3.44KHz 蒸着するアルミの量は各…

水晶式膜厚計のテスト

水晶式膜厚計のテスト結果の前に、アルミ蒸着用フィラメントを大量入手しました。 入手元はebayで置き古しのフィラメントです。 前回使っていたフィラメントよりも太いです。 このフィラメントでは4V90Aで蒸着できました。 (上が今までのもの。下が今回…

水晶式膜厚計の製作

アルミ蒸着の場合の膜厚管理は、覗き窓に蒸着される様子を見ていればある程度判断がつきますが、SiO2の蒸着では、透明なので変化がわかりません。 よって、チャンバーの中に膜厚をリアルタイムでモニタリングできるセンサーを付ける必要があります。 一般的…

アルミ・SiO2蒸着テスト

今回は、アルミの上にSiO2を蒸着するテストを実施しました。 左側がアルミ蒸着用のフィラメントとフィラメントに引っ掛けたアルミ線 右側がタンタルボートの上に乗せたSiO2粒です。 これを、バッテリースイッチによって通電切り替えします。 鏡のセ…

アルミ蒸着テスト

昨日に引き続き、今度はアルミ蒸着テストです。 アルミ蒸着は、ガラスとの密着性が得られるか、またその条件を確認する目的で実施します。 アルミの蒸着にはタングステンフィラメントを使って、アルミ線を引っ掛ける方法で行います。 タングステンフィラメン…

SiO2蒸着テスト

プラネタリー機構に鏡ホルダーのアダプタ付け金具?を製作し組みつけたところです。 五月連休中に一気に進める予定でしたが、購入品の入着が遅れており、製作作業が停滞です・・・・。 そこで、SiO2の蒸着テストをしてみることにしました。 以前のテストは、アル…

プラネタリー機構他

20cmまでの鏡であれば3枚同時に蒸着できるようにします。 各鏡の蒸着膜厚の均一性を高めるために蒸着中の鏡を回転させる機構を製作中です。 真空チャンバー内への回転伝達は磁性流体の回転導入装置を使っています。 外部にパルスモータを取り付けて回転…