プラネタリー機構に鏡ホルダーのアダプタ付け金具?を製作し組みつけたところです。
五月連休中に一気に進める予定でしたが、購入品の入着が遅れており、製作作業が停滞です・・・・。
そこで、SiO2の蒸着テストをしてみることにしました。
以前のテストは、アルミの蒸着で仮のフィラメントで実施しましたが、今回は本番環境でテストです。
蒸着電源は未完成なので、インバータ整流器より供給します。
まずSiO2は、おおよそ融点1500℃、沸点 2230℃だそうです。
アルミがおおよそ融点660℃、沸点 2520℃なので、沸点では大差ななそうです。
ただし、SiO2は細かい粒なのでフィラメントが使えずボートを使います。
ボートの材質もタンタルが適しているそうなので、それを調達してあります。
今回は、このタンタルボートでSiO2の蒸着テストをします。
蒸着シャッターでボート上部を遮って、いつも通り本引き。
E-3Pa台に入ったのでボートに通電、20A・・・30A・・・40A(赤熱)・・・50A・・・60Aと徐々に熱を加えていきます。
なかなか溶けません・・・70A・・・80A溶けてきたかな?
もちょっと電流を上げてみるか・・・切れた・・・
ボートが焼き切れました・・・・1本1,680円
大気解放して、様子を確認。
ボート上のSiO2は溶けているようです。
アルミみたいには流れないようで、昇華みたいなイメージでしょうか?
蒸着シャッターの裏側を確認。
同心円上の虹色・・・明らかに、何か飛んでる、SiO2かな?
一応、テスターで導通核にすると同心円内は導通なし。
絶縁物がコーティングされているようです、たぶんSiO2でしょう。
でも、虹色ですね。
膜厚制御が難しそう・・・・・
でも、なんでまん丸なの? 切れる寸前にフラッシュしたのかな?
ボートなので長丸にならないとね。
懲りずに、再度挑戦しましたが、切れました。
90Aキープしていたらぷっつり。
SiO2が蒸発しきると温度が上がって切れちゃうのでしょうか・・・
タンタルボートも反応して薄くなっているようですが・・・