反射望遠鏡の自作状況のブログ

望遠鏡のネタを中心に自作などの状況をご紹介します。

蒸着面の評価

蒸着の条件出しと共に、蒸着面の評価を開始しました。
見た目はきれいでも、よく見ると課題も見えてきます。

蒸着条件は、ほぼ決まってきましたが、蒸着面の出来栄えの良しあしは、蒸着条件だけでは決まりません。

まずは、下地のガラス面が清浄でないといけません。
プラズマ(イオンボンバート)処理で密着に問題ない程度までの後処理はできますが、出来上がりの面に対する影響は前処理にあるようです。

もちろん、目で見て汚れていては駄目ですが、目で判断がつかないようなレベルで問題になります。

前処理のガラス面の拭き上げの手順を確立する必要がありますね。
アルコールで拭いた程度では、染みが残っているので、最終は純水で吹き上げるのがよさそうです。(アルコールが乾燥しないうちに・・・アルコールを純水で希釈した方がよいかも)

あと、ピンホールです。
鏡面のピンホール観察をしたことがなかったのですが、見るとかなりの衝撃を受けました。・・・・満天の星
ピンホールの分布を見ると、染みの度合いが強いところは散開星団なみですが、染みがほとんどない部分はポツポツです。
染みの影響が大きい様です。
イメージ 1

イメージ 2

衝撃写真です・・・
染み対策をすることで1/10程度には減らすことが出来そうです。

そんで、メーカの蒸着は発生していないのかと思い、見てみました。
・・・ありますね。

望遠鏡の性能として差がでるレベルではないと思いますが、気分がよくないですよね。

話は変わって、蒸着状況のモニタリングとして圧力と膜厚(周波数)をシリアル通信でパソコンに接続し、リアルタイムにグラフ表示とファイルに書き出すプログラムを製作中です。
久々のC++、かつ時代は.NET・・・よくわからんなりに、ベースはできた。
通信がよく途切れる・・・
イメージ 3
いつもは、アルミ蒸着時よりもSiO2蒸着の方が圧力は下がっていたと思うが、蒸着中にじわじわ上がってる・・・熱の影響でガス放出でもしているのでしょうか・・・
チャンバーの底とフィラメントが近いので、チャンバーの底は結構熱くなります。
それでも遮熱板を挟んでいるのだけれども・・・

研磨研究会まで時間なし・・・来週末は分解して軽自動車へ積み込みしないと。