反射望遠鏡の自作状況のブログ

望遠鏡のネタを中心に自作などの状況をご紹介します。

研磨研究会

7/22から7/24の3日間で開催された、研磨研究会のお手伝いに出向きましたので、ちょっとご報告を。
今回は、例年の自動フーコテスタによる鏡の測定に加え、真空蒸着装置も持ち込むことを事前に了解を得て参加しました。真空蒸着装置の運搬は、いつもの軽カーゴです。
22日の11時ころに到着して、荷卸し。既に到着している皆さんにご協力いただき無事に例年の自動フーコ部屋に運び込むことができました。
そこから、組み立て開始、約3時間程度かかったかもしれません、が無事に組み立て完了・・・
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広い場所で作業するのは楽だ~!、普段は、工作室での作業で空いているスペースは2畳程で窮屈な作業姿勢でしたから・・・

蒸着装置の組み立てが完了したので、空運転で本引き・・・問題なく組みあがりました。

お次は、自動フーコテスタの準備です。
こちらは、難なく完了。
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今年は、この自動フーコテスターと真空蒸着装置との掛け持ちで2日半対応しました。

蒸着装置を持ち込むことで、多少なりと研磨のモチベーションも上がって、蒸着まで完了して持ち帰ることで、望遠鏡に組みあがる率も向上することを期待しています。
苦労して磨いた鏡を望遠鏡し仕上げて星を観るのは楽しいですから。

でも、このところメーカの蒸着コストも昔の個人向けボランティア価格も現在では採算ベース価格になり上昇してしまいました。
15cmで13,000円~26,000円程度まで各社ばらつきがありますが、設備も大型化しているでしょうし、量産でお忙しいでしょうし、鏡1枚でも1バッチは1バッチなので、1バッチで1枚のみ蒸着では、お高くなるもの理解できます。
でも、昔といっても10数年前までは15cmで3,000円でしたね。
3,000円ではとてもメーカではやっていけないことは、蒸着装置を自作してみて、よく解ります。設備償却費を回収できません・・・

と、世の中の事情はさておき。
今回は、2日半で12枚の鏡を蒸着しました。
鏡を完成された方で蒸着を希望された方に対して全て仕上げることができました。
バッチ数は6バッチ実施しましたので、平均2枚/バッチですね。

唯一、3枚埋まった時の記念写真です。
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今回の作業で、問題も出てきました。
1.RF電源の出力がOFFになる現象(今回頻発、自宅では経験なし・・・)
2.鏡のプラネタリー駆動が6バッチ目(最後)でロック(たぶん、チェーン噛み)
3.蒸着ではないが、鏡の拭き上げ残し(シミ発生)数回・・・

・・・あっという間に、研磨研究会も閉会し、蒸着装置も解体。
再び、皆さんに手伝っていただき、無事積み込み。
積み込みは閉会翌日で、帰宅、荷卸し、再組立て、試運転・・・本引きは問題なし。
問題点は、この後、つぶしていきましょう。

・・・ちなみに、研磨研究会開催中は私自身お祭りモードになっているので蒸着は無償、できれば来年もそのように対応するつもりです、研磨研究会開催期間中に鏡を仕上げたご褒美です・・・