反射望遠鏡の自作状況のブログ

望遠鏡のネタを中心に自作などの状況をご紹介します。

プラネタリー機構他

20cmまでの鏡であれば3枚同時に蒸着できるようにします。
各鏡の蒸着膜厚の均一性を高めるために蒸着中の鏡を回転させる機構を製作中です。
真空チャンバー内への回転伝達は磁性流体の回転導入装置を使っています。
外部にパルスモータを取り付けて回転させます。
イメージ 1

チャンバー内のプラネタリー機構は、中心に固定のチェーンスプロケットを配置して、外部より回転される三又のアーム先端に小スプロケットを取り付けチェーンでつなぐことで各鏡を回転させるものです。(製作途中)

イメージ 2

その他として、チャンバー内には4組の蒸着フィラメントが取り付けできるようにしており、この4組のフィラメントの通電要否をオンオフするスイッチを設けます。
設計上200A程度流すのですが、なかなか良いスイッチ(コンパクトで安価)が見当たりませんでしたが、電動ボート用のバッテリー切り替えスイッチがコンパクトで価格的にも安価でした、これを4個使うのですが手元には3個残り1個は連休明けに到着予定です。48V定格で常時300A、瞬時1500Aのスペックです。

上のトランス(改造途中)は、蒸着電源用のトランスで、元は電子レンジのマグネトロン用の高圧電源トランスです。高圧側のコイルを除去して38SQの電線を2.5ターン巻します。2.5ターン当たり約2.4Vでます。これを直列で約5V程度の電源にします。蒸着電流200Aであれば一次側は5A(AC100)程度に収まり、蒸着フィラメントの電力調整はスライダックで行う予定です。

イメージ 3

あと、上側チャンバーの昇降は、ECO-WORTHYの電動 シリンダ アクチュエーター を使ってみることにしました、推力1500N、ストローク250mmのものです。
DC24Vで動作しますが、ややスピードが5.7mm/秒とゆっくりです。
現在到着待ちです。