反射望遠鏡の自作状況のブログ

望遠鏡のネタを中心に自作などの状況をご紹介します。

2020-01-01から1年間の記事一覧

短焦点 反射望遠鏡の製作(その4)

フォカサーを取り付けるマウントを3Dプリンタで出力しました。 フィラメントを変更して寸法精度や反りの問題が発生、条件変更しながら3個目でやっと使い物になるものができました。それでも一体では難しいのでボイド側とフォーカサ側とで2分割しています。 …

アニーリング条件確認(電気炉 自作)その13

直火にあてないように耐火レンガで囲って、560~510℃を100時間で行ってみました。 その結果はこれです ・・・悪化ですよねこれ。 マルタの十字になりかけています。 う~ん、思い当たる原因としては温度帯でしょうか?510℃ではまだ早かったのでしょうか、熱電対と…

短焦点 反射望遠鏡の製作(その3)

主鏡の鏡周ホルダはホームセンターのL字金具に3Dプリンタで製作した部品を取り付けて製作しました。 鏡の当たり部分はコルクです。 あと、鏡筒の加工を行います、斜鏡、主鏡、接眼部の寸法を確認して設計通りの光路長になるよう取付を行い仮組します。 鏡筒…

短焦点 反射望遠鏡の製作(その2)

斜鏡周りの続きです。 0.8mm真鍮板よりスパイダー板を切り出しフライスで周囲を仕上げています。 切り出しはバンドソーを使用するのですが、だいぶ使用していなかったのでホイルのウレタンが劣化してバラバラになってしまいました。 二度目なので予備品で購…

アニーリング条件確認(電気炉 自作)その12

ようやく560~500℃を200時間で行うアニーリングが終了しました。 さて内部歪の状況は改善したでしょうか・・・ 100時間の結果と比較してみましょう。 これは100時間のときのやつ これが200時間のときのやつ どこが変わったの? 変化なしですね。 ということは、…

アニーリングの条件出しの二回目の560~500℃を200時間で行う区間を終了し、温度を下げる工程に入りました(現在447℃)あと15時間程度で終了予定です。 次の電気炉を使ったテストはハニカム鏡材製作の難易度確認です。ハニカム鏡材は石膏型にガラスを鋳込んで…

短焦点 反射望遠鏡の製作(その1)

アニーリングの条件出しの二回目は560~500℃を200時間で行うプログラムを先週開始しましたが約10日かかるので出来上がりは週明け水曜頃の予定です。(現在510℃) その間、暖かい快適な工作室で約F2.8の25cm反射鏡を使ったニュートン式望遠鏡を組み上げること…

アニーリング条件確認(電気炉 自作)その11

自作電気炉によるアニーリングが200℃まで温度が下がり完了しましたので、室温まで炉蓋を開けて冷却します。 見た目、ガラスに特段変化はありません、鏡の側面に不滅インクの捺印は焼却して消えています。 手で持てるまで温度が下がったので、内部歪を確認し…

アニーリング条件確認(電気炉 自作)その10

現在508℃で徐冷点から歪点までの区間で冷却中です。 炉壁温度は183℃程度で室温は24℃で快適です。 歪点過ぎてもゆっくり温度を下げるので完了は日曜の昼頃ですね。

アニーリング条件確認(電気炉 自作)その9

1000℃までの昇温テストは900℃超えたところで昇温カーブが横ばいになってきた事と、炉壁温度が300℃近くまで上昇したので1000℃未達で終了しました。 ここまでの温度コントロールは手動設定で行っていましたが、プロコンにスランピングの条件を設定して先日のぺ…

電熱線取付(電気炉 自作)その8

電熱線(カンタル線)を取り付ける前に、密着巻された電熱線の端末加工を行います。 コイルの中に入る直径の丸棒(今回は+ドライバーのビット)をバイスに挟んで、コイルを差し込み、端末をペンチで引っ張り出すと容易に解すことができます。 端末にコイル…

ステンレスバンド(電気炉 自作)その7

そろそろ何のために電気炉を製作しているかわからなくなって来そうなので説明しておきます。 反射望遠鏡の鏡の材料として産業用の「のぞき窓」が材質、仕上がり形状ともに良いのですが、通常の熱処理のため内部歪が残っていることが問題でした。 よって、内…

断熱レンガ加工(電気炉 自作)その6

今日も天気が良いのでステンレスの加工の前に、炉蓋と炉底の加工の続きを行いました。 まず、モルタルが出っ張っている部分を摺り落とします。 レンガの端切れで摺れば容易に削り落とすことができますが粉塵だらけになるので、この作業も屋外でないと大変な…

断熱レンガ加工(電気炉 自作)その5

今週は炉蓋と炉底を作るために断熱レンガをモルタルで接着する作業を行います。 断熱レンガはイソライトのLBK-23を使用しているいので専用のモルタルとしてイソライトモルタルSAS-Dを使って接着します。 先週ですが、事前テストでレンガ片どうしをモルタルで…

断熱レンガ加工(電気炉 自作)その4

今日は断熱レンガの外側のR加工と炉底と炉蓋の断熱レンガの切り出しを行いました。 R加工は3Dプリンタで出力した治具を使用して、のこやすりで形を整えます。 (外で作業しました) 加工中の写真を撮り忘れたので、いきなりですが本日の作業終了写真です。 …

断熱レンガ加工(電気炉 自作)その3

昨日、レンガの粉が工作室に舞ったのを清掃したのですが、今朝も薄っすら積もっています、キーボードも砂っぽい感触です。 今日は断熱レンガにトリマーを使用して溝を入れる作業を行いました。 作業場所は玄関前にブルーシートを敷いて、ウインドブレーカに…

断熱レンガ加工(電気炉 自作)その2

前回の治具を使用して断熱レンガを切断して台形状に加工します。 切断は木工用の鋸を使用するのですが、6個くらい加工すると切りにくくなってしまいます。 セラミックを切断しているので刃の摩耗が激しいのは仕方ありません。 鋸は刃が交換できるタイプで交…

断熱レンガ加工(電気炉 自作)

四角いレンガを台形に加工するために3Dプリンタで切断治具(ガイド)を製作しました。 このようにレンガをセットして、はみ出たところを鋸で切断して、切断面が出っ張っている場合は鋸をやすり的に使用して整えます。 断熱レンガは鋸で用意に切ることができ…

工作室の大掃除

アニーリング用の電気炉を製作及び運転する場所を確保するために工作室の大掃除を行っている最中です。 まる一日かかって電気炉を製作するスペースが確保できました。 断熱レンガとプロコン、カンタル線(コイル)、三相200VのSSRは入手済なので、来週…

アニーリングの件

反射望遠鏡の鏡材は一般のガラスよりも熱膨張が小さなボロシリケートガラスが一般的に使用されています、いわゆる耐熱ガラスとして有名なパイレックスとかスーパーマックスですね。 従来は望遠鏡用の鏡材を入手するには海外の光学ガラスメーカより鋳込みガラ…

f3mirror 鏡面リスト公開

鏡の販売は当面在庫販売形式で行う計画としていますが、25cmの在庫2枚が整いましたので、鏡面リストを公開しました。 f3mirror.com

銀蒸着ミラーの試作

鏡の蒸着はアルミを使用していますが、反射率を高める方法として増反射コート(多層膜コート)と銀で蒸着する方法があります。 自前の蒸着装置はSiO2の蒸着レートが上げられない(スパッタでないと難しい)ことより厚付けができないので多層膜コートができま…

復刻版 25cm反射望遠鏡の自作状況

長らく閉鎖となってしまった「25cm反射望遠鏡の自作状況」を復刻しました。 ほぼ、当時のまま?(進展していない)です。 今後、空白期間の記事を継ぎ足していく予定です。 sub-diy-telescope.ssl-lolipop.jp

f3mirror.com

色々とお問い合わせも頂くようになってきたので、HPを作成しました。 鏡面測定と蒸着のご依頼は準備OKですが、鏡面製作はもう少し時間がかかりますのでお待ちください。 業者さん向けではないので、少量のみ受け付け可能です。 鏡面製作に関しては今のところ…

25cmF3鏡(その8)

250Cを磨きなおした250Dの研磨が終了しました。 今回の研磨は、全体的に進める方法で行いましたが、ツール交換回数を減らすストロークを見つけることができたので作業の効率を維持しながら、比較的なめらかなカーブに仕上げることができました。 たた…

25cmF3鏡(その7)

3枚目も磨き終えました。 今回の修正方法は、3段階で修正を積み重ねる方法を試しました。 通常は全体的に目標に近づけて進めるのですが、その場合ツールを頻繁に交換する必要がでてきます、研磨が積み重ねの原理が通用するのであれば一つのツールが行う作業…

25cmF3鏡(その6)

25cmの2枚目を磨き終えました。 今回は、N鏡としては合格ラインで波面精度で1/6λです。 やや、肌荒れですがお化粧する前にゴールラインに到達してしまいました。 鏡周側の修正が出遅れたのが心残りです。 ここからさらに攻めることも僅かに可能ですが険…

研磨機の改造

研磨機を使用すれば作業負担が減るのですが、研磨位置のハンドルを回して同じところを長時間研磨しないようにする必要があり、結局その場を長時間離れることができませんでした。 そこで、パルスモータでハンドルを回す改造を行いました。 あとは、研磨剤は…

25cmF3鏡(その5)

25cm研磨の方は、1枚研磨終了しました。 f=1385mm、F=2.77です。 鏡面精度は、数値上は今一つ・・・73%付近でまだ削りしろがあるので、その分で 内側を均せれば内側のオーバー分を戻せるのですが、だいたい失敗します。でこれはこれで…

CCD回路設計

ピッチ研磨作業に入るまでの間は、CCD回路設計に取り掛かる準備を行っていました。 今回新たにといっても中古ですがデジタルオシロを導入しました。 ボタンが一つ壊れていますが、問題なく使用できています。 今まで使用していたオシロは200MHzアナログなの…