反射望遠鏡の自作状況のブログ

望遠鏡のネタを中心に自作などの状況をご紹介します。

アルミ蒸着テスト

昨日に引き続き、今度はアルミ蒸着テストです。
アルミ蒸着は、ガラスとの密着性が得られるか、またその条件を確認する目的で実施します。 アルミの蒸着にはタングステンフィラメントを使って、アルミ線を引っ掛ける方法で行います。
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タングステンフィラメントは@810円の一回使用となるので、こちらも無駄打ちできません・・・

初回条件
1.前処理 アルコールで拭き上げ
2.5Pa前後で、プラズマ200Wで30分(クリーニング)
3.5E-3Pa前後まで本引きして、蒸着開始 電流30Aで溶け始め
  馴染んだら40Aで飛ばし切る
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出来上がり、蒸着状態は良いみたいです。

密着確認のセロハンピールテスト(セロテープを張って、一気に剥がしてアルミが剝がれなければOK)
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結果:OKでした。

次、
1.前処理 アルコールで拭き上げ
2.5Pa前後で、プラズマ200Wで15分(クリーニング)
3.5E-3Pa前後まで本引きして、蒸着開始 電流30Aで溶け始め
  35Aでキープ飛ばし切る(40Aだと馴染む前にポタリとアルミが落ちそうだったので、ゆっくり溶かす)
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結果:OKです。

蒸着後のチャンバー内はこのような状況
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一回使ったフィラメントは脆くなっており、曲げるとポッキリ折れます。
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とりあえず、密着性についてはプラズマ処理すれば問題ないようです。
テストで使った鏡は、セリウムで磨くとアルミはすぐに取れます。(まだ保護膜が付いていないので簡単)