反射望遠鏡の自作状況のブログ

望遠鏡のネタを中心に自作などの状況をご紹介します。

水晶式膜厚計のテスト

水晶式膜厚計のテスト結果の前に、アルミ蒸着用フィラメントを大量入手しました。
入手元はebayで置き古しのフィラメントです。
前回使っていたフィラメントよりも太いです。
このフィラメントでは4V90Aで蒸着できました。
(上が今までのもの。下が今回大量入手したもの)
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先日自作した水晶式膜厚計ヘッドを下側チャンバーの上部に取り付けました。
導入端子まで同軸で引っ張りたかったのですが、ヘッド側は水晶発振子のみで同軸ケーブルとのインピーダンスマッチングの取り方が判らなかったので、同軸を長くすると水晶なしでも発信してしまうため静電容量の少ないツイスト線にしました。
低温蒸着なので、ヘッドの水冷はしていません。
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チャンバーの外側に水晶発振回路(ユニバーサル基板)を取り付け、約6MHz信号をArduinoの周波数カウンタプログラムで発信周波数を表示させます。
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今回の水晶は、蒸着前の周波数が5.99323MHzた。
今回のテストの目的は
1.蒸着によって周波数が変化するか
2.何回使用できるか
です。
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いつも通り蒸着準備に入り、蒸着直前の圧力では5.99330MHzでしたが、蒸着完了時点では5.99003MHzとなりました。蒸着途中で発信が停止することなく順調です。
この後、蒸着が何回で発信が不安定になるか確認を行います。
あと、今回プラズマ処理を飛ばしたので、プラズマ中にさらして問題ないかもいずれ確認します。

蒸着後のフィラメントです、一回使用では折れませんでした。
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蒸着された鏡です(下側)
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蒸着前後の水晶式膜厚計ヘッドです。
蒸着前が左側の金色(最初は金めっき)、右が今回蒸着した後
穴径は8mmです。
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今回はプラズマ処理を飛ばしているので、セロハンテープのピールテストで剥がれました・・・一応、プラズマ処理の効果も確認できました。
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