反射望遠鏡の自作状況のブログ

望遠鏡のネタを中心に自作などの状況をご紹介します。

望遠鏡のドーム製作(その29)

ブログの更新が暫く開いてしまいましたが、ドームのつなぎ目やシャッターレール部分の隙間をFRPで塞ぐ作業を行っていました。 手袋はしていますがFRP作業でベトベトになってしまうので、カメラ持ち出すことができず写真が撮れていません。 写真撮ったとしても、隙間埋めとか地味な作業なのでわからないかも。 地味な作業のわりに手間がかかってしまいました。 現在、ドームは屋根用塗料を塗る前のプライマー塗りまでは終わってます。

本日は、シャッターの幅が狭かった問題の手直しで、シャッタ幅を広げる作業にとりかかりました。 シャッター前側を10mm、後ろ側を20mm広げます。

切断ラインをマジックで書きこんで、位置合わせするための角材を取り付ける部分も印を書き込みしたところです。

切断する前に、位置合わせ用の角材を取り付けします。 表から木ネジで仮固定して

裏側から本固定します。

裏面も切断ラインを書き込み、丸鋸で切断します。 まだ、角材までは切断しません。角部分とかは丸鋸で切れないので、残りはマルチツールで切断します。

マルチツールで切断したら、裏返して手鋸で角材を切断しました。

 

半切完了!

広げる幅を確認しながら、あて木で仮固定しました。

FRPの積層は最初に裏側より行うので、切断部分に表側よりテープを貼って樹脂が表側に回らないようにします。 位置合わせの角材部分にはテープを貼れないため、テープを貼った部分に角材を追加し、最初の角材を外して、テープを貼って再度角材を取り付ける、やや面倒な手順ですが、位置合わせで苦労することもなくうまくいきました。

 

裏面から見た状況。

テープ貼った部分は粘着面に切りカスが付着していますが、特に気にせず作業を進めます。

本日の作業は、ここまでで終了。

明日、FRP作業にて接合します。

 

 

 

 

 

 

望遠鏡のドーム製作(その28)

昨日に続き、残りのシャッターレールを取り付ける作業を行いました。

一旦取り付け完了したところで、つなぎ目の段差が大きい箇所を調整したり、コーススレッドが折損した部分の修正とかを行い完了です。 木材にコーススレッドを打つ場合は締めすぎると頭がめり込むのでわかりますが、FRPは頭がめり込まないので、折れる時は折れてしまいます。 最後のインパクト打撃で頭がポロリと折れるので抜くこともできず隣に打ち直ししました。

シャッターレールを取り付けてシャッターレール幅が確定したところで、図面通りに仕上がっているか寸法確認です。 前側で5mm程度広く、後ろで20mm広い状況、ハの字になっています・・・幅調整はネジを外してシムを挟むなどで対処できるのですが。

何か嫌な予感がしてきて、シャッター側の内幅を計った所・・・入らない!!

これ、ちょっと入らないではなく、合わせるまでもなく全く入らない30mm違い。

やっちまったぁ~

 

設計上の隙間20mmあるので15mm程度ならガイドローラ部分の設計変更で対処できるのだけれど、そもそも入らないでは設計変更による対処はできない。 どこで間違ったか今更考えてもしょうがないけど(シャッター側のミス、作り直しだと型から製作となるので約2か月は必要)、この状況ではシャッターを真ん中より切断し、再接合で内幅を広げるのが現実的とのことで、追加作業となります(FRPはこれができるので作り直しにはなりません)・・・真ん中より切断するので、ポジティブに考えれば最適な幅に調整できて、レール側のハの字問題もある程度吸収できそうな感じです。

 

望遠鏡のドーム製作(その27)

本日は、シャッターレールの取り付け作業を行います。

これまでの作業でシャッターレールの裏側には木片を接着して、内側よりコーススレッドで固定する予定でしたが、接着強度が未知なため剝がれたらシャッターレールが浮き上がるリスクもあることから思案の結果、表側よりコーススレッドで固定することにしました。

 

レールに下穴を明けているところです。 穴は木片の中央に明けて木片がスペーサ代わりとなります。

 

午前中は穴あけ、午後から取り付け始めましたが3本で作業終了。

足場とシャッターレールとのクリアランスが少ないのでクランプしたままドームを回せないとかドタバタしながらで作業がスムースに進みませんでした。

繋ぎ目も、まあまあな感じで可もなく不可もなくな感じ。

 

天気が怪しくなってきたので、今日はブルーシートを掛けて終わりにします。

 

次回は、残りのシャッターレールの取り付け作業です。 レール取付が終わるとレール周りの雨仕舞のFRP作業となります。

 

望遠鏡のドーム製作(その26)

少し間が空いてしまいました・・・

スキン繋ぎ目のサンダー掛けの後に、ガラステープを1プライ積層して防水性を高まることにしました。

作業開始の前に、足元に雪が残っているところがあるので、雪を掃ってから雑巾がけして水滴をふき取りしました。 雪を踏んだら即滑落しますからね。

ドーム内は、雪が落ちているのではと心配しましたが無事の様子。

 

繋ぎ目に、樹脂(ノンパラ)を塗布してガラスクロステープを張り付けて、樹脂を塗って脱泡の作業なのですが、ガラスクロステープの端のほずれた糸が、静電気で体にまとわりついて作業し難い・・・時間を要し、作業進まず樹脂が硬化しはじめてしまうの繰り返し。

何だかんだで、テープを張り終え本日の作業は終了。

写真で見ると、あまり変化なく進捗してなさそうに見えますが・・・

これで、ドームスキンの防水下地処置は完了したので、次はシャッターレールの取り付けに入る予定です。

仕上げ用の塗料は購入済みで手元に届いています。 ファイン4Fベストの白で、屋根塗り替え時に使用した同じものです。 汚れにくく、光沢も出るので白く輝くドームになる予定・・・その前のプライマー処理は屋根に塗る場合は純正のプライマーを使用しましたがスレート用なのでFRPには不適と思い、マルチミッチャクプライマーを使う予定です。樹脂との密着は問題ないようですが、4Fとの相性がどうかなぁ・・・

 

望遠鏡のドーム製作(その25)

2024年がスタートしました。 今年の作業始めの内容は、シャッターレールを木ねじ固定(ねじ止め+接着併用)ができるようにレールの裏側に木片を埋め込む(張り付ける)作業となります。

毎度のコーナンに角材を調達しに出向き、いつも通りに、ブルーシートをめくって作業開始です。

6本のレールに木片を15個埋め込むので、45mmの長さに木片を90個切り出した後に、シャッターレールの裏側の溝幅に合わせて3種類の幅に切り出します。

45mmの長さに切る作業は丸鋸を手持ちで切りますが、幅方向は切代が2mm、4mm、6mmとなるので、手持ちではなく丸鋸盤のように取り付けて作業します。

(木片は、木の押し棒を使って丸鋸に送り込みます、指で直接木片を持つと跳ねた時に指を飛ばしかねないので、超危険!!)

ドーム内も狭いので作業し難いのですが、怪我に注意しつつ慎重に作業します。

木片が出来上がったら、シャッターレール裏側の溝に樹脂で張り付けしていくだけです。 樹脂がタレないように、タルクを混ぜて粘性を増して使っています。

 

6本すべて完了しました。 狭いところで作業しているので、動き回るのがアスレチック状態で辛い・・・

今日の作業はここまで。

・・・・ドームを完成させても、間近に高い建物が建ってしまうとアウトなのですが、幸い低層住宅地なのと東側が米軍の補給廠で下の写真の右側は一部返還され運動場になっています。 自宅正面より左側は返還はされていますが共同利用区域として草むらです。写真奥の方の建物が現在の米軍の補給廠です。

JR横浜線で約2駅の区間が補給廠となっているので、目の前より2駅の区間には高い建物は立たないと思います。 ということで、安心していますが、さてどうなることやら。

次回作業は、ドームスキンの繋ぎ目のパテ処理部分のサンディングを行う予定です。

 

望遠鏡のドーム製作(その24)

ドームスキン表面に残ったワックスの除去方法としてシリコンオフの効果確認のため、未処理とシリコンオフで密着比較を行いました。 ワックス層が樹脂表面まで浸透しているためか密着に差がなかったため、表面をサンディングした場合と再度比較を行い、サンディングで十分な密着が確認できたことで全面サンディングを行う事とにしました。(比較方法:スキンの端切れに樹脂で木片を接着し硬化後に木片をハンマーで叩いてどの部位で破壊するか確認、スキンと樹脂境界で剥がれれば密着不足、木片が破壊すれば密着OKとする)

サンディング作業は延べ3日間くらいかかりましたが、ようやく完了したところです。

次の作業として、スキンの継ぎ目にガラスクロステープ(幅50mm)を1プライするのですが、その前に段差を樹脂パテで均すことにします。 一応、FRPプライマーを塗布してから樹脂パテを盛りました。

プライマーを青く着色してスキンの継ぎ目に塗布し、黄色い樹脂パテを盛ったところです。 本日の作業はこれにて終了しました。

次回は、硬化した樹脂パテをサンディングして整えた後に、ガラスクロステープを1プライしますが、この作業は年明けになるかと思います。

今年は、ドーム作るぞ~と年始よりスタートしましたが、1年では完成しませんでした。

まあ、焦らず着実・安全に作業を進めていきたいと思います。

 

望遠鏡のドーム製作(その23)

本日の作業内容は、ブルーシートがけの準備をしてから、スリット後ろ面の薄べニアにガラスマット1プライ作業となります。

ブルーシートを後ろ側にセットした状況です、写真ではわからないですが、最初に前側のブルーシートを合わせて、ドームを覆って、その状態で後ろに移動して後ろ側でブルーシートの端を固定(ゴムバンド+紐)し、前側に移動して生還するミッションは無事終了です。命綱があるので足を滑らせても30cmくらいしか落ちないようにロープのたるみを取り体重預けながら移動です。 前側に戻ったら別のロープをブルーシートの前側に結び後ろ側に放り投げます。 シート掛けは、ロープをたぐり寄せれば前側からの作業のみでシート掛けができます。

シートの準備ができたところで、ドームを反転させてガラスクロスの1プライ(1層)樹脂を含ませ張り付けします。 積層の手順は、最初に薄べニアの上に樹脂をローラ塗りしたところにガラスマットを敷きこみます、樹脂が接着剤の代わりとなってガラスマットの浮き防止になります、そこに樹脂をローラ塗りしてガラスマットに塗り込んで、しみ込んだところで脱泡ローラ(ねじタイプ)で気泡を取り除きます。

裏面は面積が広いので一度に貼りこむと途中で樹脂が硬化してしまうため3分割して作業を行いました。

FRP作業は完全装備(カッパ着て、ハーネス装着)なので作業しだすと汗ダラダラで、拭きたいけど手袋は樹脂でベトベト、汗拭きで作業中断も数回ありました。・・・12月なんですけど、樹脂が規定時間で硬化してくれるので作業は順調に進むので良いのですが。

本日作業はこれで終了、次回はスキンの繋ぎ目の防水処置の予定です。

スキンの繋ぎ目はエポキシ接着剤で接着防水する計画でしたが、スキンの離型ワックスの脱脂が不十分でエポキシの接着不良となっている部分があり衝撃で剥離するため、再脱脂、サンディングしてクロステープを1プライする予定です。

ドーム外でランダムサンダー掛けするので、集塵の5m延長ホースを購入しました。

張る前に、前処理をしっかり行わないと駄目ですね。 作業し難い場所で余計な時間がかかってしまいます。

ぼちぼち、年始の作業で使用する材料など考えて年内調達しとかないと。