反射望遠鏡の自作状況のブログ

望遠鏡のネタを中心に自作などの状況をご紹介します。

アニーリングの条件出しの二回目の560~500℃を200時間で行う区間を終了し、温度を下げる工程に入りました(現在447℃)あと15時間程度で終了予定です。

次の電気炉を使ったテストはハニカム鏡材製作の難易度確認です。ハニカム鏡材は石膏型にガラスを鋳込んで形状を作り徐冷して歪除去を行います。 問題はガラスが石膏型に綺麗に流れ込むかのテストを行います。 ガラス材料としてまずソーダガラス(ガラス瓶)を使ってみます。ボロシリケート系ガラスはソーダガラスよりも高温にしないと粘性が高く石膏型に流し込むことができません。 まずはソーダガラスで900℃程度で鋳込んでみます。

テスト用の型石膏型を製作する方法ですが、3Dプリンタを使用したロストワックスでテストしてみます。 ロストワックス用のフィラメントもあるようですが、使い慣れたPLAフィラメントを使ってみます。

テスト型のモデリングを行います、今回は直径100mmでハニカム部の厚みは30mmで作ってみることにしました。(Fusion360

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STLで出力してCuraでGコードへ変換したものをSDメモリに書き込んで3Dプリンタにセットして出力します。(密度は20%です)

出力したものがこれです。

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これを石膏(鋳造用石膏 ノリタケ G2)に埋め込みます。

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石膏が固まったので暫く乾燥させます。

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このあと、電気炉でPLAを溶かしてある程度流しだした後に、高温で焼成してPLAを焼いてしまう計画です。PLAは非石油系のポリ乳酸で比較的低温で溶けて400℃くらいから熱分解するそうです。燃焼後の残渣も少ないのが特徴とのこと。

さて、どうなるでしょうか・・・・