自作電気炉によるアニーリングが200℃まで温度が下がり完了しましたので、室温まで炉蓋を開けて冷却します。
見た目、ガラスに特段変化はありません、鏡の側面に不滅インクの捺印は焼却して消えています。
手で持てるまで温度が下がったので、内部歪を確認してみます。
アニーリング前のグニャグニャな歪模様は解消し単純なマルタ十字が残っています。 まだ、室温まで温度順応していないので歪が出ている模様です。
参考までに、アニーリング前の状態を再度掲載しておきます。
暫く待って温度順応した?(完全に順応しているのか不明)状態はではマルタ十字が減って鏡周付近のみ歪が残っている状況に見えます。 まだ、鏡の内部が鏡周よりも温度が高いのかもしれません、手で鏡周を触って温めてみると白い歪部分が縮小します。
とはいえ、まだ歪が残留しているのは確かなようです。
今回のアニーリング条件は以下の通りです。 熱電対の温度なのでガラスの温度ではないこと。ガラスの厚みが35mmに対して温度順応時間と降下温度との関係、ガラス内部と外側の温度差による歪量など熱処理カーブの検討余地はまだありそうです。
ガラスの処理前後の形状変化については30μm程湾曲しました。
560→500℃の処理時間を延長して再テストしてみます。