反射望遠鏡の自作状況のブログ

望遠鏡のネタを中心に自作などの状況をご紹介します。

アニーリング条件確認(電気炉 自作)その9

1000℃までの昇温テストは900℃超えたところで昇温カーブが横ばいになってきた事と、炉壁温度が300℃近くまで上昇したので1000℃未達で終了しました。

ここまでの温度コントロールは手動設定で行っていましたが、プロコンにスランピングの条件を設定して先日のぺちゃんこになった瓶を再度処理してみました。

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今度は、波型にしてみました・・・  プロコンのプログラムが予定通り動作しているか確認のためプロコンのアナログ出力をArduino経由でパソコンに取り込んでグラフ化したものがこれです。

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最高温度設定は800℃だったのでアナログ値の換算をこの後調整しました。 冷却後に歪を確認したのですが、若干残っているので徐冷点からの歪点までの冷却をもっとゆっくりにしないと問題でるかもしれません。

昇温カーブを見ると400℃まではヒータの容量が勝っているのでハンチングぎみに上昇しますが400℃を超えると安定してきます。(細かいギザギザはノイズです)

 

このあと、パイレックスのアニーリングの条件確認のためプログラムを設定し、試験用の材料をセットしてアニーリングを開始しました。 今回のプログラムは徐冷点から歪点まで約100時間で試験します。(ガラス厚み35mm)

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現在二日目で537℃(出力約40%)、徐冷点から歪点までの区間で冷却中。 土曜日には処理終わる予定です。 炉壁は190℃程度で安定、コンクリート床の6畳間で作業しています。 室内へ外気取り込み換気扇で排気、室温は25℃程度で維持、冬場は快適です・・・