反射望遠鏡の自作状況のブログ

望遠鏡のネタを中心に自作などの状況をご紹介します。

IK技研に行ってきました!!

昨日はIK技研さんを尋ねました。
IK技研は、大阪の箕面にある光学メーカです。

約1年ぶりにご訪問しました。訪問の目的は以前に収めたRFTの様子を確認することと、最近のお仕事の見学です。(お仕事のことは、ブログにはご紹介できませんが・・・・)
RFTは、元気にお役に立っているようで安心しました。前は改良依頼が色々とありましたが、最近ご無沙汰だったもので、もはや使用されていないのではないかとやや不安だだったのですが、色々と難しい鏡面(Fが短いものばかり)の測定や、副鏡(凸鏡)の母鏡(凹鏡)となる非球面の強い鏡の測定で活躍していたそうです。・・・・ご連絡が無かったのは、問題が無かったためでした。
とは言っても、まだまだ課題は山積みです。

国プロとか大学に納める鏡は、干渉計による全面測定結果を要求されることが多く、短Fで非球面の強い鏡は、干渉計でもヌルレンズ系が別途必要となり容易に測定できるものではありません。そこで、RFTの測定結果で代替できないかというのが課題です・・・・難しそうな課題です。

口径の大きな非球面鏡の干渉計測定料は高価(皆さんの想像を超える金額です)なのです。
鏡の製作はRFTで行い完成鏡の精度保障の測定のために、干渉計の測定データが必要とのこと・・・

RFTでは、鏡面の収差量はほぼ正確に測定できますが、収差量から鏡面形状に変換することが課題なのです。眼視のフーコーテストと違ってCCDカメラでフーコー像を取り込み測定するので、測定ゾーンの設定を多くすることができるので、眼視では得られない緻密なデータを得ることができますが、所詮測定点の集まりで、鏡面の断面形状に置き換えるのに誤差が発生します。

干渉計との比較事例は数例(難しい鏡ばかり)しかありませんが、形状は一致しているようだというレベルで確認はできていますが、PVの絶対値が干渉計と一致させるのは・・・・難しい・・・
でも・・・・鏡製作上は、形状が判れば修正できるので役に立っています。

RFTの本体です・・・標準型です(IK技研さん向けはF0.8まで測定可能なように改造されています)
イメージ 1


RFTによる測定画面を動画で貼り付けてみました。(解像度荒いです&音声なしです・・・)
こんな感じで、鏡を自動測定します。