反射望遠鏡の自作状況のブログ

望遠鏡のネタを中心に自作などの状況をご紹介します。

平面鏡の蒸着

我が家の蒸着窯は内径54cmの寸胴鍋で出来ているので何とか508mmの鏡は入るはずですが・・・、鏡を締めるホースバンドの金具の高さは12mm、鏡を取り付けるためのL字金具は14mm、L字金具の方が大きいので、直径としては536mmあれば入るようです、窯の直径を確認すると536mmです、既にギリチョン押し込めば入るということです。

鏡のみで重量約40Kgでしょうか、この重たいものをギリチョンの窯に突っ込み、三箇所をねじ止めして固定する作業は結構大変でしたが、何とか固定できました。

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上側の金具部分です、約1mm程度余裕があります。

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右下の金具部分です、当たってます。

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左下の金具部分です、当たってます。

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この状態では、鏡の回転ができません。 蒸着フィラメントは通常は右側2個をアルミ用、左側2個をSiO2用としているのですが、今回はアルミを対角に配置して膜厚ムラを少しでも少なくする配置で行います。

そうすると、左側のアルミ蒸着用フィラメントがのぞき窓からは見えないため、今までの作業で経験した勘で膜厚計頼りに電圧調整の操作を行い、何とか蒸着が完了しました。

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結構、鏡の半分下側は傷だらけです。

これも承知で購入しています。

この傷がなかったら、高額となっていたでしょうから購入できませんでした。

このような傷だらけでも、検査用としては支障はありません。

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蒸着後、鏡を取り外す作業も結構大変でした。

・・・筋肉痛になりそう。