反射望遠鏡の自作状況のブログ

望遠鏡のネタを中心に自作などの状況をご紹介します。

ebayで見つけました

定期的にebayでOptical Flatで検索して、鏡面検査(望遠鏡)に使用できる、何か良い鏡がないかな? で相当長期間チェックしていたのですが、良いものは高額でとても買えない、買えるものは6”とか頑張って8”の平面鏡・・・16”程度まで測定したいのですが出物はなかなか出ず・・・

以前、16”の物が出たのですが、どう見てもガラスはソーダガラス、厚みも3cmくらい・・・これ本当に平面鏡?? でもNASAから流れたものって書いてある。

買える値段だったので、購入してみました。 確かに平面でしたが検査で使用できる精度ではありませんでした。 将来はツール材になってしまうでしょう。

そんなこんなで、長期間チェックを続けていたところ、買えそうな値段で20”の平面鏡が出品されています(オークション)。 まだ誰も入札していません、まだ4日あります。

次の日、誰も入札していません。 これまた本当にOptical Flatなのかぁ。

でも、今度の物はNISTより流れてきたとあります。出品者さんNISTは

National Institute of Science and Technology とありますが、どの様な団体さんかな

National Institute of Standards and Technology 米国標準技術研究所 ならあるのだけれど。米国標準技術研究所であれば出どことしてはよさそうなので期待できそうですが・・・

次の日、誰も入札していません・・・皆、見抜いているのかな。

まあ、パイレックスであればガラスの材料として考えても値段的には安いので・・・入札しました。

期限の日、私しか入札しませんでした、スタート価格で落札です。

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出品者さんは、米国内のみ発送できる条件なので、毎度のグッピングを経由して個人輸入となります。 今回、通関は一瞬で通過したようで、国内配送も順調、思いのほか早く到着しました。

 

これです。  重いです、宅配のお兄さんスミマセン。

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中身はこんな感じ、最小限の梱包にしてもらいましたのでスカスカですが大丈夫でした。

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このピリ欠けは、オークションの紹介写真の通り、側面の欠けなので鏡面側への影響はほとんどありません。

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何とか、研磨テーブルに乗っけました・・・重くいて大きいです。

寸法は直径508mmぴったり20”です、厚みは75mmで3”ですね。

周囲には↑マークのみで、諸元を示す情報は一切ありません。

色から判断すると、パイレックスでしょうか? 米国標準技術研究所ならULEとか使ってないのかな。

表面の状態は小傷やピット状の穴がありますが、使用中についた感じのもので、実使用上問題になる程度ではありませんでした。f:id:wata4888645:20200421205348j:plain

鏡面の感触は、↑側の面はツルリン滑らかです。

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さて、肝心の平面精度は・・・

4”の1/10λ平面鏡しかないのですが、乗せて見てみると

お~~、平行縞出た!!

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どこを測っても平行縞がでるのでそこそこ(さらに期待は膨らんでいる最中)の平面鏡のようです。手持ちの4”平面鏡より精度が良いのかも?

なんて。 問題は20”の直径での縞の曲がりがどうかなので、4”の鏡ではハッキリ判りません。

「我が家に使えそうな平面鏡がやってきた」の巻きでした。