反射望遠鏡の自作状況のブログ

望遠鏡のネタを中心に自作などの状況をご紹介します。

最近の作業状況

30cm鏡の研磨を行っています。

艶だしが完了して、球面化作業を行っている風景です。

写真で下側の黒い凸凹した盤がピッチ盤というもので、これで上側の鏡を研磨します。

ピッチ盤はゆっくり回転して、上の鏡は左右に動いて研磨します。 その際に、上の鏡が均一に研磨されるように回転させなければなりません。 通常は、下のピッチ盤の回転に伴って上の鏡も回転するのですが、確実ではありません。 ピッチ盤の当たり具合によっては鏡の回転が不安定な状況となってしまいます。 回転が不安定だと鏡の研磨が均一に行われずに、歪んだ鏡となってしまいます。

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研磨1

今までは、鏡の回転が安定しているか目視で監視して不安点な時には手で介添えして鏡の回転が常に安定するようにしていましたが、そのために何時間も立ちんぼも疲れるので、下の写真のような鏡の回転を介添えするツールを取り付けました。

色々アイデアを出しましたが、最終的に最もシンプルな方法で手で行っていた操作を再現するものができました。

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研磨2

単純なものですが、結構うまく回転してくれます。

約30分ごとに研磨材や水分補充してあげればその間は手放しでOKとなりました。


望遠鏡の鏡を研磨するときに上側の鏡を回転させるツール