ブログ更新が遅くなりましたが、その後の状況です。
初回成型は先のブログの通りだったのですが、2回目の成型ではさらに酷い離型不良となりました。
写真の通り、型が製品側に張り付いて持ってかれました・・・型の表面を覆ったエポキシ樹脂の表面をよく見ると、チジミが発生しています。 本来、エポキシが完全硬化していればポリエステル樹脂に侵されることはないのですが・・・どうやら、硬化速度が遅いエポキシ樹脂だったので完全硬化していないようです。 加熱させる設備もないので、型の補修と共に、ポリエステル系のサーフェースコートで再度表面を覆うことにしました。
まずは、型の補修です。 ポリエステルパテでムシリ取られて凹んだ部分を埋めていきます。
パテ硬化後に全体をペーパーがげして、サーフェースコート(緑着色)を塗りました。
その後、ワックス塗り・乾燥・ふき取りを5回繰り返してワックス被膜を作った上に、PVA離型剤を塗布したところです。 PVA離型剤は水性で乾燥するとビニールの膜ができます。ビニール膜はポリエステル樹脂で侵されないので離型が容易とのことです。
PVAが十分乾燥してから、白ゲルコートを刷毛塗しました。
積層段階の写真撮り忘れました・・・
離型は問題なく、手で剥がせました。 もちろん、型の破損はありません。
また、型と製品側にPVAが付いていますが、水で洗うとPVAは溶けて容易に除去できます。製品側の艶もOKです。
これで、ようやくシャッターレールの積層作業が順調に進むようになりました。
マット3プライ作業なので、作業時間がかかるのが大変なところですが、離型が簡単になったので気は楽になりました。 先の2個は予備として、この作業方法で残り5個成型することとします。
剥がしたPVAの膜・・・濡らすと、オブラートのように溶けます。