反射望遠鏡の自作状況のブログ

望遠鏡のネタを中心に自作などの状況をご紹介します。

望遠鏡のドーム製作(その3)

2023/1/14土曜日、天候が雨確実なので本日は室内作業です。

昨年より製作していたドームスキン型を整えて、FRP成型してみることにしました。

FRP成型は昔々ラジコンで小物や、望遠鏡の筒を製作するので扱ったことがあるのですが、ここまで大きな物の成型は初体験です。 とにかく樹脂が硬化開始するまでに脱泡で終えることが必要なので、ここらへんがポイントとなりそうです。

まず、型前面に離型ワックスを3回塗りしました。拭き上げは軽くワックスが残る程度で止めておいた方が確実に離型すると思うので、そのように作業を行いました。

次に、ゲルコートを塗布しました、塗布はローラで置いていくように塗り広げました。

実は、ゲルコート1年越しのものなので樹脂が一部分離して缶の中で固形化していました。硬化不良の可能性もありますが、ポリエステル樹脂を加えて塗布しています。

ここまでの作業は二階で行っていたのですが、臭いが家中にこもるので、作業場所を一階の工作室に移動しました。工作室には換気扇があるので臭いは大丈夫そうです。

続いて、ガラスマット#450を積層していきます。 使用するマットは30cm幅ロールなのですが型の幅は一番広いところで40cm程あり30cm幅では足りないため左右にずらしながら積層しています、4層積層ですが部分的に2層となっている状況です。

樹脂は硬化時間が短い(反応熱により樹脂温度が上がってくるので急激に固まり始める)ので400ccに樹脂を小分けしながら作業を繰り返して行きます。 4層目あたりは1層目が硬化始まっている状況になるので温度が上がっていますから、さらに作業時間が短くなるので注意です。

ゲルコート層とポリエステル樹脂が固まったのを確認して離型しました。 ごく一部で離型不良がありましたが全体的には問題なく離型ができました。

こんな感じで、20枚のスキンを製作する必要があります。 作業方法の改善としては、多少無駄ですがマット幅は50cmに変更して全面3層で積層した方が作業が楽でスキン厚みも均一で製作でき、樹脂も節約できるのでそのように変更する予定です。

ゲルコートは樹脂追加で何とか使えそうですが、もともと4Kg缶なので買い足しが必要なので、このまま使い切ります。

仕上がりを確認すると、ゲルコート層が薄く繊維が透けているのですが、これはゲルコートの硬化が不足している状態で積層したためと推定しています。2枚目製作時はその点考慮したのでそこまでの状況ではなくなっているので大丈夫かと思います。

ドームの組立完了時に艶あり白の4F塗装する予定なので、多少の欠陥は隠れるところで妥協しつつ作業を進めます。

あと、ガラス繊維片が工作室中に舞ってしまうので、積もって困る場所はビニールで養生必要ですが、養生外すときに静電気で繊維が弾けて舞ってしまう感じもするので困りものです。 現在キーボードも何かキラキラしています・・・

積層時の繊維は長いので短い繊維は切断時に舞うものと思います。 切断時に舞わないように耳部分に養生テープで表裏から飛散防止して、切断個所は樹脂含侵しておけば多少なりましになると思います。

あと床面(土間)が離型ワックスでつるつるになってきているので、滑らないように注意です。