反射望遠鏡の自作状況のブログ

望遠鏡のネタを中心に自作などの状況をご紹介します。

望遠鏡のドーム製作(その22)

本日の作業開始、ブルーシートの前側をほどいた状態です。

前回、後ろ側でブルーシートが引っかかって前に引き寄せきれなかったので、一旦ブルーシートを取り外しました。

 

さて、作業内容は足場の修正、足掛かりの位置を変更して登りやすくするのと、ドーム回転させると当たるところがあったので修正を行いました。

その後、スリット下部の水切りを良くするための板を張り付けて、薄べニア部分にポリエステル(ノンパラ)を一回塗り、前スリットの塞いだ部分の薄べニアにガラスマット1プライ作業で終了です。

 

水切りを良くするための板を張る前の状況

板を張ったあとの状況、平頭のねじで固定してしまいましたが、後でステープル打ちに変更し、ねじは外しました。 ガラスクロスを張るときにねじ頭が出っ張って周囲に気泡が入ってしまうのと、見栄えの問題で方法変更しました。

ガラスマットを1プライ張った状態

本日はこれにて終了、半生硬化状態でシートにこすられてガラスマットが捲れたりしないように、雨降らないと信じてシート掛けなしです。

明日もFRP作業となるので、午前中に作業終了し夕方にブルーシート掛けます。 月曜日は雨予想ですから。

 

 

 

 

望遠鏡のドーム製作(その21)

朝一、コーナンに出向き足場の材料2X4材を買い足した後に作業開始しました。

本日もブルーシートめくり作業から開始です。 内部は特に問題なしです。

前回報告より今回までの間に、スキンが浮いている所のエポキシを除去して、コーススレッドで増し打ちして馴染ませました。 これで大きく浮いている所はないのですが、まだ隙間は空いているので、どうするか思案中です。

 

またまた作業中の写真無しで、本日の作業終了時の状況です。

足場の枠ができたところで、時間切れです。 このままドームを回転することができるのでスキンの重ね合わせ部分の処置が安全かつ丁寧にできるようになります。

足場の枠は、もう少し強度アップが必要な感じです。

上り下りも楽にできるように工夫してみます。ドームの中は足場の柱の振れ止めやらでジャングルジム状態でドーム下部をハーネス装着したまま移動がやや窮屈です。

足場ができると、次はスリットを塞いだ部分の防水下地として樹脂を1っ回塗りしてからFRPマットを1プライしてからシャッターレールを取り付けて、もう1プライする予定です。

 

望遠鏡のドーム製作(その20)

今日は午後からの作業となりました、まずはブルーシートをめくったところです。

前回の作業は、スリット背面の塞ぎを行ったところです。 本日はあまり作業時間が確保できないのでスリット部分のツッパリ棒の取り付け位置変更と、スリットの前部分の部分的に塞ぐ作業までとなります。

ブルーシートは青いロープで引き寄せられるようにしたので、裏に回り込まなくともシート掛け作業ができるようになりました。

 

・・・で、作業風景の写真なして、本日の作業終了写真です。

ツッパリ棒の2本をシャッターアーチの内側に移動して取り付け直ししています。 これは、この後にシャッターレールの取り付けの際に干渉しないようにするためです。

スリットの前部分の下の方を塞ぎました、過半球ドームの中心よりも少し上まで塞いでいます、シャッターの長さを必要最小限にしとかないと天頂観測時にシャッター全開でもかぶってしまうからです。 このシャッター開け代を確保する対策のため過半球になっています。

スキンが浮いているところがあります。 上のスキンが浮いているのと、下のスキンが沈んでいるのと半々の状態で、修正には接着したエポキシを切り離す必要があります。 マルチツールの刃を隙間から差し込んで切れそうなので次回試してみます。

スリット部分はスキンを張っていないためスカート部分が欠けています。 この部分は、次回の作業で余ったスキンを細長く切り出して張り付けします。

足場が不十分なのでドーム上部の作業が不正確というか雑な仕上がりなので、その部分の手直しで時間がかかりそうです。 エポキシとFRPの接着も信頼に欠ける状況で、衝撃で剥離しそうな予感がします。

 

望遠鏡のドーム製作(その19)

本日の作業前の状況です、雨養生のブルーシート掛けをめくる事から始めます。

 

ブルーシートをめくったところの状況。 

ドームスキンを全て張り終えたところで前回作業は終了しています。

本日は、ドームスキンのトリミングを行ってからシャッターアーチを吊り上げて組付ける作業を行う予定です。シャッターアーチにケガキ線を入れる作業を室内で行っていたので、屋根上作業は11時スタートとなってしまいました。

・・・・作業中写真を飛ばして、本日の作業終了状況・・・もう夕方です。

スリットの有効開口幅は約980mmとなります。 数本のツッパリ棒は変形防止とブルーシートが内側に入り込まないためのもので仮に取り付けているものです。

良い感じの、夕焼けです。 本日は、結構ハードな作業で時間が押してしまったので日が暮れそうです。 このあと、ブルーシートで雨養生しました。 

次回の作業は、シャッターアーチ部分の仮防水処理として樹脂を塗る予定です。 この後、ドーム外側の作業も出てくるのですが、宙吊り状態では作業しがたいので、足場的なものを考えないと・・・・。

スリット越しに月が見えます・・・

年内には、ブルーシートから解放されたいですね。  ・・・間に合うかな。

 

 

 

 

 

望遠鏡のドーム製作(その18)

FRPで製作したドームスキンをエポキシ接着剤+タルクで増粘したもので張り付けし、20cm間隔で50mmのコースレッド打ちしています。

この写真は2日間程張り付け作業の後のもので、本日作業着手前の写真です。

作業後は、エポキシ接着剤まみれになっているので、カメラを扱えない状況です。

増粘していても、はみ出た接着剤が上から垂れてくるし、リブの隙間を出入りするときにもはみ出た接着剤が付着してしまうので、全身防護で、上下カッパと全周つば付の帽子を被っての作業です。 また、張り付け作業は、ドーム外側での作業となるので、ハーネス(クライミングタイプ)を使って、ロープを張って岩場に張り付く感じで作業を行っています。 一般の工事現場で使用している高所作業用ハーネスとは形がちがっており、クライミングタイプはぶら下がっても身動きができるよう、おへそ付近にロープを接続して使います。

ドームスキンを張る場面でもロープに体重をかけて作業を行うので姿勢を安定させることができて安心感があります。・・・ロープが外れないのが前提条件です。

本日、作業中に風が時折強く吹いていましたが、あおられるほどではなく、無事に残り6枚を張り終えました。

張り終えた感想としては、リブとスキンの重ね合わせ部分が一致せずにうまく合わない部分が数枚出ました。 スキンの型製作時にリブの組み上げ精度がラフでもスキンのつなぎ目がうまくいくように工夫が少し足りなかったです。

また、作業中に風でエポキシを練ったカップが飛ばされて一階の屋根に落ちてしまいました。作業中断し回収しにロープを使って降下し一階屋根よりカップを回収し地上まで降下しました。 クライミングの機材を使っているのでこの様な対応も可能ではあるのですが、風で飛ばされる時点でアウトなので注意不足でした。 降下はダブルロープで一方のロープがトラブっても墜落しないようにしています、フォールアレスター(墜落防止装置)はCAMPのGoblinを使用していますが、通常作業時も垂直降下時も非常に役に立っています、垂直降下時はカラビナも必要になるので数本は常にハーネスにセットしています。 

本日はここまでで、再びブルーシートで雨じまいして作業終了です。

次回はスキンの不要部分のトリミングと、スリット部分スカート(FRP)製作になるかと思います。

 

 

 

 

望遠鏡のドーム製作(その17)

ここ一月程の進捗をまとめて報告します。

シャッターのFRP作業の続きです。

シャッター部分が結露したときに、露が落ちてこないように、端部に折り返しを付けつ事にしました、強度アップもかねて3プライしています。

翌日、硬化したところで離型作業を行いました。 今回は容易に離型することができました。(型が簡単に壊れたので・・・固着した部分はありませんでした)

この後、折り返し部分のトリミングをして、シャッター部分の成型は完了です。

シャッターの型は、この後使用しないので3分割に切断して、ベランダより降ろしました。

いよいよ、ドーム部分の組立に取り掛かります。

ドーム組立は荒天が続かないとシート掛けや乾燥で効率が悪くなるので11月に入って天候が安定してから一気に進める予定です。

 

2分割していたドームリングを屋根上に揚げてから接合して一体にしました。

その後、ルータで内径の仕上げをしたのちに、ドーム車輪を12か所に取り付けを行い。

車輪をレベル出しを行ったところです。レベル出しはレーザ墨だしで行いました。

車輪を取り付けるボルトのワッシャ枚数でレベル調整しているので±1mm程度は誤差が出ていますが、大丈夫そうです。

ドームのリブやリブアーチをベランダから屋根上に引き上げたところです。

11月ですが、汗だくです・・・。

この日は、ここで作業終了。 雨は降らないとのことなのでシート掛けなしで次の日作業継続します。

 

組み上げは、1日かからず終了、スリット部分の支えが1本のみだったので、写真の左側リブアーチが、リブに引っ張られて10mm程度ねじれているので、翌日矯正します。今夜も雨は降らない予想でシート掛けなしです。

矯正用の材料をホームセンターで調達して矯正します。リブアーチの間隔が一定になるように仮補強しました。

 

補強によって風に対しても強くなりましたし、リブアーチの間隔も±1mm程度に揃いました。 完成時はこの仮補強は外します。 ドームは外側に張るスキンで強度を出すモノコック構造の設計のため、スキンを張る前は柔いです。 シート掛けした場合には強風がやや心配。 台風の恐れはないので気候が安定している11月中にスキンを張り終わりたいです。

火曜日に雨予想なので、シート掛けを行いました。

その後、FRP成型したスキンを張り付けるための接着剤として、樹脂にタルクを混ぜて増粘した樹脂の混合比(重量比 樹脂1:タルク1)の確認と硬化開始までの作業時間のテストを行いました。気温が下がっているので直ぐには硬化し始めない感じです。 硬化剤が少なめにしたので、この季節は規定量で良かったみたいです。

張り付け作業時には、この樹脂を空のコーキングカートリッジに詰めて、コーキングガンでリブに塗る作戦です。コーキングガンで打った感じは、ダレもなく良い感じでした。空のカートリッジは売っているんですね・・・本当は、構造接着用のエポキシのガンタイプが良いのですが、お値段が高くてちょっと無理です。

・・・というより、ブログ書いている今でも硬化していないので、硬化剤が混ざってないのか量が少なかったのか・・・明日固まってなかったら硬化剤増やして再テストが必要ですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

望遠鏡のドーム製作(その16)

シャッターの雌型のペーパー掛けまで作業が進みましたので、表面の光沢と下地が見えてしまった部分の補修を兼ねて、エポキシ樹脂をローラで塗布しました。

これで、雌型が出来上がったので、本日は積層作業に取り掛かります。

まずは、離型処理として離型ワックスを塗布し拭き上げます。

続いて、確実に離型できるようにPVAをローラで塗布します。

PVAが乾燥したら、白ゲルコート(ノンパラ)をローラや刷毛で塗布します。

夏場を超えた樹脂なので一部硬化したところがありましたら何とか使えました。

ゲルコートは2回塗りして、夏場を超えたこの樹脂は使い切りました。

 

1時間半程度でゲルコートが固まるので、ガラスマットを積層します、主にローラーで作業を行いました。

積層は時間との勝負なので積層作業で使用するマットを予め必要サイズに裁断して準備しておきます。 1.5Kg樹脂を小分けで硬化剤と混ぜ合わせ、使い切ったら1.5Kg樹脂を小分けしての繰り返しで、樹脂が作業痛に硬化し始めない程度に小分けして作業を手際よく進める必要があります。

気泡が残った部分は気泡抜き用のブラシローラを使用します。作業が遅いと、気泡抜く前に固まりだしてしまうので、作業ペースの見極めが必要です。気泡は9割方塗装用ローラ(毛足が長いやつ)で処置できます、マットのしわ・たるみも、このローラで処置できたので気泡抜き用のブラシローラは、さほど使用しなくても済みました。

2プライ積層完了したところです、腰が痛くなってきたので今日は2プライで終了。樹脂の残りも少なくなってきているので買い足ししないと次の作業には進めません。

樹脂が半硬化状態になったら、周囲のはみ出しているマットをカッターで切り落としします。 完全に硬化してしまうとマルチツールを使用しないと切れなくなってしまうので、うまいタイミングでカッターで切ります。

今日は、これで片づけとなりました。ノンパラ樹脂は表面が硬化しないため室内に戻すと臭いので次回作業までベランダで保管となります。