反射望遠鏡の自作状況のブログ

望遠鏡のネタを中心に自作などの状況をご紹介します。

望遠鏡のドーム製作(その15)

シャッターの成型型の木枠が出来上がったので、コーナ部分のR面取りを紙粘土で行って、その後にパテ埋めして成型面全体にFRPサーフェースコートを2回塗りしてペーパー掛けまで完了したところです。

ペーパー掛けは9割程度で、それ以上進めると下地が出てきてしまうので止めました。

今回、成型は1回のみで繰り返し使用はしないため、残り1割程度の成型面の凸凹は成型品側の表面をペーパー掛けした方が早いと判断したためです。

今回使用した紙粘土はKクレイです、昔の紙粘土とは全く異なった感触で、重量も軽い扱いやすい粘土でした。

こんな感じで、角部分に粘土を盛って角アールを付けていきます。

乾燥後、収縮でひび割れが生じましたがパテ埋めで対処できる程度で問題なしです。べニアとの密着は問題なく脱落するトラブルはありませんでした。 乾燥後の硬さはですが、感覚的には消しゴムより少し柔らかいかな程度の程よい柔らかさです。

途中の作業写真が飛んでしまっていますが、サーフェースコートの後ペーパー掛けが終わったところです。

べニアの継ぎ目でシャッターの曲面が少し折れた感じになってしまいましたが、シャッター外側にリブを配置するので、目立たなくなる見込みです。

現在ここまでですが、この後に下地が出てしまった部分を部分補修して、成型作業に入っていきます。#400マットで3プライ、加えて周囲は#450で1プライ、角部は2プライ程度で考えています。成型完了後に別成型したリブ10本程度を表側に取り付けて強度を増しを行います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

望遠鏡のドーム製作(その14)

だいぶ、更新せず期間が開いてしまいましたが、作業は少しづつ進んでいます。

今年の夏は暑かった(今もまだ暑いですが・・・)ですね。あまりの暑さで、作業も連続で続けられなかったです。 では、前回からの続きですが。

まず、シャッターレールのトリミングを行いました。 積層したままで周囲にはみ出した部分を万能ツールで切り落とししていきます。

積層したときの型にはめ込んで、はみ出した部分を切り落とします。

トリミング完了。

続いて、別の日・・・ドームスキンのトリミング

ドームスキンは24枚あり、一日6枚くらいのペースで作業しました。

同様に、積層型に重ねて、はみ出した部分を万能ツールで切り落としていきます。

風があると切子が舞ってしまうので、風が少ない日を選んで作業を進めます。

また、切子が周囲に飛散する前に掃除しながらの作業のため、進捗はノロノロです。

作業は完全防備でカッパ、マスク、長靴、帽子で作業しましたが、暑くて長時間作業は無理でした。

9月中旬には、すべてのトリミングが完了しました。

 

続いて、シャッターの雌型作りです。 シャッターもFRPで製作するので型を作成します。シャッターは一括で成型するので型も大型で室内での組み立てもやっとこです。

何とか、形はできましたので、この後の作業は角部分にRをつける作業を行います。

作業中に写真撮影する気力がなくて写真撮れてません。 とりあえす、ここまでできました。

シャッターが完成すると、いよいよ、ドームの組立作業に取り掛かる予定です。

11月頃かな・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

望遠鏡のドーム製作(その13)

本日は、前回切り出したリブを組立します。 原寸大の図面に合わせて所定の寸法にケガキ線を入れて、丸のこで切断します。  あまりにも暑いので、テントを張って屋外作業を行いました。

 

所定の寸法に切ったリブを図面上に並べて、木工用接着剤のタイボンドを塗布して2枚重ねにします。 接着剤が固まるまでは、おさえねじ(木ねじ)で固定します。

本日作業は、リブ18枚とリブアーチ2枚で終了です。 中腰作業が多かったので、腰が少し痛くなってきました・・・部品の名称だけではイメージが解らないとおもいますので、図を作成してみました。 半円状の部品までは室内組立ができるのですが、ドームベースの円部品はベランダでぎぎぎりサイズです。 各部品の組立は屋根上で行う予定です。

タイボンドが手持ち少なくなったのと、屋根上組立ではFクランプが多く必要となるのでAmazonで発注しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

望遠鏡のドーム製作(その12)

いよいよ、ドーム部分のリブを切り出す作業を行います。

実は、リブ切り出し作業は今日で2日目です、前回はコンパネ10枚からリブを切り出しましたが、今日は8枚から幅の広いリブの切り出しなので、リブ枚数は半分ほど、余裕の作業です。

ベランダに、作業台をセットして、円弧切用のルータで12mm合板からリブを切り出します。 切りくずが舞うので集塵ホースをルータに接続して作業しますが、床面にはかなり切りくずが落ちてしまいます。 集塵機はペール缶にサイクロンを取り付けたものに掃除機を接続して使用しています。

はぁ~、今日も暑いですね。 時折、水分補給しながら作業しています。

何とか、午前中に切り出し終了、午後ベランダ清掃で作業終了です。

 

切り出したリブは、室内に運び込んで乾燥中、一部屋ドームの材料倉庫状態です・・・

次の作業は、切り出したリブをつなぎ合わせて所定の寸法形状に仕上げす作業となります。 その前に、原寸大の各リブ類の図面を作成し、図面に合わせて切断ラインをリブに写し取ります。

リブ切りした残材の保管は、ハイゼット(軽バン)の荷台に保管していますが、リブ切りが終了したところで、市の粗大ごみ受け入れに搬出しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

望遠鏡のドーム製作(その11)

ドームベース部分へFRPを2プライ積層する作業が完了しました。 このところ、強風・豪雨が度々訪れるためシート養生だとバタつき音が出るのでシート養生ではなく、防水シートで内側が濡れないようにしました。 これで、バタつき音は解消です。 シート掛け外しも無くなったので作業効率UPです。

暫く、週末都合がつかず作業止まっていましたが、今週は時間が取れたので、水切り金具の角部分のFRP合わせが上手くできていなかったので、その部分をFRPで補修した後に、屋根塗装で余っている塗料(ファイン4Fベスト)を施工するために、プライマーの下塗りの後、2回塗りを終えたところです。

塗った直後は赤色が強いですが、硬化すると少し落ち着いた色になります。

東側の眺めはこんな感じです。原っぱは米軍との共同利用地となっているので建物は立たない計画のようです。奥の建物は米軍の相模総合補給廠関係の建物です。 お隣の建物で見えませんが、右手奥がJR相模原駅となります。

この後の作業としては、屋根上作業は暫くお休みで、ドームリブの切り出し作業をベランダで行います。

 

望遠鏡のドーム製作(その10)

シャッターレールのFRP作業も完了したので、屋根上の作業に戻りました。

ドームベースの側面に4mmのべニアを張り、天板部分の雨の流れをよくするために傾斜を設ける板を付けて、その先端に水切り金具を付けて、それからガラスマットを2プライ積層した所です。 ドームベースの部分は、FRP積層はまだですが、濡れて合板がふやけないように、樹脂(ノンパラ)のみ塗ってあります。

天板部分はFRPで防水と決めていたものの、直接積層すると凸凹になりやすいので、見た目良く仕上がらないのではと、うだうだしていましたが、考えていても時間ばっかり経ってしまい、結局直接積層しました。 凸凹が気になる場合はパテ埋めします。

積層するガラスマットが水切り金具の直角部分にうまく沿うか心配しましたが、ローラでゴリゴリしごいたら、それなりに馴染みました。

水切り金具の折り返し部分は、樹脂不足で気泡が残っていますが、樹脂の硬化が早いのでそこまでは手が回りませんでした。FRPが板金から剥離しても板金の折り返しを超えて水が浸入することはないかな?

晴れ間の合間の作業なのですが、最近風が強くてガラスマットを張るのが一苦労でした。

作業を終え、また雨が降るので、シート養生して本日の作業終了です。

シートの中央には水が溜まらないように穴を数か所開けて排水できるようにしています。(台風2号は、この状態で乗り切りました)

次回は、ドームベース部分のFRP積層作業となります。

それが終わると、いよいよドーム部分の作業に取り掛かります。まずは円弧状のリブを大量にルータで切る作業が待ってます。(合板24枚分くらい)

合板は既に確保していますが、価格は高止まりですね。

この調子だと、夏場に地獄のリブ切りを行って、秋頃にドーム組立でしょうか・・・

一気に組立ができるよう、下で段取りしておきます。気候が良いときにドーム組立したいですね。(熱い、風強いは避けたい)

 

 

 

望遠鏡のドーム製作(その9)

ブログ更新が遅くなりましたが、その後の状況です。

初回成型は先のブログの通りだったのですが、2回目の成型ではさらに酷い離型不良となりました。

写真の通り、型が製品側に張り付いて持ってかれました・・・型の表面を覆ったエポキシ樹脂の表面をよく見ると、チジミが発生しています。 本来、エポキシが完全硬化していればポリエステル樹脂に侵されることはないのですが・・・どうやら、硬化速度が遅いエポキシ樹脂だったので完全硬化していないようです。 加熱させる設備もないので、型の補修と共に、ポリエステル系のサーフェースコートで再度表面を覆うことにしました。

 

まずは、型の補修です。 ポリエステルパテでムシリ取られて凹んだ部分を埋めていきます。

 

パテ硬化後に全体をペーパーがげして、サーフェースコート(緑着色)を塗りました。

 

その後、ワックス塗り・乾燥・ふき取りを5回繰り返してワックス被膜を作った上に、PVA離型剤を塗布したところです。 PVA離型剤は水性で乾燥するとビニールの膜ができます。ビニール膜はポリエステル樹脂で侵されないので離型が容易とのことです。

 

PVAが十分乾燥してから、白ゲルコートを刷毛塗しました。

積層段階の写真撮り忘れました・・・

離型は問題なく、手で剥がせました。 もちろん、型の破損はありません。

また、型と製品側にPVAが付いていますが、水で洗うとPVAは溶けて容易に除去できます。製品側の艶もOKです。

これで、ようやくシャッターレールの積層作業が順調に進むようになりました。

マット3プライ作業なので、作業時間がかかるのが大変なところですが、離型が簡単になったので気は楽になりました。 先の2個は予備として、この作業方法で残り5個成型することとします。

剥がしたPVAの膜・・・濡らすと、オブラートのように溶けます。