反射望遠鏡の自作状況のブログ

望遠鏡のネタを中心に自作などの状況をご紹介します。

望遠鏡のドーム製作(その18)

FRPで製作したドームスキンをエポキシ接着剤+タルクで増粘したもので張り付けし、20cm間隔で50mmのコースレッド打ちしています。

この写真は2日間程張り付け作業の後のもので、本日作業着手前の写真です。

作業後は、エポキシ接着剤まみれになっているので、カメラを扱えない状況です。

増粘していても、はみ出た接着剤が上から垂れてくるし、リブの隙間を出入りするときにもはみ出た接着剤が付着してしまうので、全身防護で、上下カッパと全周つば付の帽子を被っての作業です。 また、張り付け作業は、ドーム外側での作業となるので、ハーネス(クライミングタイプ)を使って、ロープを張って岩場に張り付く感じで作業を行っています。 一般の工事現場で使用している高所作業用ハーネスとは形がちがっており、クライミングタイプはぶら下がっても身動きができるよう、おへそ付近にロープを接続して使います。

ドームスキンを張る場面でもロープに体重をかけて作業を行うので姿勢を安定させることができて安心感があります。・・・ロープが外れないのが前提条件です。

本日、作業中に風が時折強く吹いていましたが、あおられるほどではなく、無事に残り6枚を張り終えました。

張り終えた感想としては、リブとスキンの重ね合わせ部分が一致せずにうまく合わない部分が数枚出ました。 スキンの型製作時にリブの組み上げ精度がラフでもスキンのつなぎ目がうまくいくように工夫が少し足りなかったです。

また、作業中に風でエポキシを練ったカップが飛ばされて一階の屋根に落ちてしまいました。作業中断し回収しにロープを使って降下し一階屋根よりカップを回収し地上まで降下しました。 クライミングの機材を使っているのでこの様な対応も可能ではあるのですが、風で飛ばされる時点でアウトなので注意不足でした。 降下はダブルロープで一方のロープがトラブっても墜落しないようにしています、フォールアレスター(墜落防止装置)はCAMPのGoblinを使用していますが、通常作業時も垂直降下時も非常に役に立っています、垂直降下時はカラビナも必要になるので数本は常にハーネスにセットしています。 

本日はここまでで、再びブルーシートで雨じまいして作業終了です。

次回はスキンの不要部分のトリミングと、スリット部分スカート(FRP)製作になるかと思います。