反射望遠鏡の自作状況のブログ

望遠鏡のネタを中心に自作などの状況をご紹介します。

40cm球面の製作(その12)

連休前半は、研磨に集中して作業を進めることができましたが
結果は芳しくありません。
気温が上がって、ピッチが柔らかくなってきたため
過重をかけると、ピッチが変形しカーブのコントロールがうまくいきません。
球面付近を行ったり来たりの状況が続いています。

そこで、硬いピッチ盤を再作製しました。
今回はKS2のストレートを試してみます。KS3に比べ硬く、
KS3では爪痕が付くのですがKS2では爪痕がつかないくらい硬いです。
型合わせに苦労しそうなので、グリットパットも再作製しました。
再制作した、グリットパットは良好で、型合わせもほとんどせず
全面当たりが出ました。

コツは、ピッチを2回に分けて流します。
ピッチは固まるときに収縮するためブロックが収縮してピッチ面がゆがみます
そこで、グリットパットにピッチを流したら、一旦冷やしてゆがみを
盤ガラス側に発生します。
そこで、2回目のピッチを流し込んで、盤ガラスを接着するイメージです。
二回目のピッチの層は厚みも薄いので収縮の影響もほぼ無いみたいです。

研磨作業時間は30分間隔から10分間隔になっています。
また、研磨圧もかけずに肌を整えながら作業を進めているところです。
測定回数は3巡目(約50回を超えた)ところです。

イメージ 1

イメージ 2
鏡周が過修正なので、鏡周より内側を平らに削り落としていく作戦で進めます。