反射望遠鏡の自作状況のブログ

望遠鏡のネタを中心に自作などの状況をご紹介します。

リーク箇所探し

粗引きポンプの真空到達に達していないということは、どこかで空気漏れ(リーク)しているということになりますね。
ガイスラー管を使って、漏れ箇所に洗浄スプレーを吹きかけると放電色がピンクから青白くなって圧力も低下していきます、というところまでは確認できました。
でも、なかなか漏れ箇所が見つからないので、作戦を変更して加圧法で確認することにしました。
加圧法は、自転車のパンク探しと同じです。
容器内部を加圧して、漏れ箇所にシャボン水を塗ると蟹泡で判断できます。
大きな漏れは、音でも判断できるようです。

容器は真空容器なので内圧に耐えられるようには考えられていないので、+0.5気圧でテストしてみました。
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怪しきところに、シャボン水を筆で塗っていくと・・・
まず、一箇所目が見つかりました、結構な勢いで吹いています。
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クローズアップしてみると、クレータがありました、溶接時に解けた溶融池が冷えて固まるときに収縮して中央部に穴があく現象です。
裏まで溶けたときには穴が貫通してしまいます。
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クレータ部分を容器内側から溶接で補修します。
・・・最近、溶接していないのですっかり下手になってしまいました・・・
とりあえす、一箇所見つけたので、真空到達度のチェックです。
今度は、圧力計も100KPaを示しました。
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ガイスラー管の放電も管全体が発光始めました。
でも、まだまだです・・・
次ぎの漏れ箇所を探します。
ガイスラー管と洗浄スプレーで確認するためには、排気抵抗を下げて反応がすぐに出るようにしないといけません。よって、エアーチューブの仮接続ではなく本接続で行くことにしました。
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本接続のためには、中間にTMP(ターボポンプ)を挟む必要があるので、まずは、ポンプからTMPまでの真空到達度を確認します。
・・・と、悪いです。漏れてます・・・TMPから???
洗浄スプレーをTMPの各所に吹きかけると、リークバルブでジャジャ漏れ状態です。
閉まっているのですが・・・
外して見ると、Oリングが付いてません・・・な~んだ。
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ホームセンターで水道用のOリングを購入、取り付けて一件落着。
二箇所目の漏れ解決。
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チャンバーにTMPを接続して本接続状態です。
まだ、チャンバー側で漏れがあります。
よくわからないので、再び加圧法に変更。
今度は、クレータみたいな箇所を重点チェック
見つかりました、かなり小さなクレータです、こんなレベルでもダメか~
容器内面より再溶接しましたが、溶接肌が荒れてしまいました・・・
再テストでも、漏れは解消していません。
仕方なく、表側より溶接し、何とか解消。
三箇所目の漏れ解決。
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現在の真空到達度はこのレベルです。
真空度が高くなっていくと、中央部分の明るい部分が狭くなっていっていきます。
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まだ、漏れている箇所がありますね・・・
洗浄スプレーで確認したところ、チャンバー底のフランジパイプの付け根の何処か、TMP取り付けのエルボのチャンバー側フランジ付け根の何処か・・・
目視では、クレータらしきところは見当たりません・・・
怪しき所は、再溶接かなぁ~。