反射望遠鏡の自作状況のブログ

望遠鏡のネタを中心に自作などの状況をご紹介します。

新たな一人プロジェクト

真空蒸着装置の自作の後、プロジェクト的な大目標を立てて進めるテーマは持っていませんでしたが、そろそろ冷却CCDの自作をしてみたくなってきました・・・
 
ということで、自作の冷却CCDカメラの一人プロジェクト開始です。
 
実は、望遠鏡自作を始めた頃に冷却CCDの自作といえば、この本が参考書でした。
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CCD Camera Cookbook です。
私も、この本を入手してQCAMを分解してTC211 CCDチップを取り出し製作してみた経験があります。 洋書ですが、図や回路図を見ていれば何とかなりました。
このときは、CCD以外の回路部品のキットも購入して製作したので自作度は低いものでした。
 
現在、実使用できるスペックのCCDカメラを自作するためには、CCDチップの入手が必要となりますが、KAF-8300CEであれば容易に入手できる状況になりました。
ご存知かもしれませんが、OLYMPUS E-300E-500にKAF-8300CEが搭載されています。 最近E-300であれば中古ボディが比較的安価に入手でき、分解してCCDチップを取り出すことができます。
 
こんな感じに・・・
イメージ 2

KAF-8300の自作メリットを考えると、完成品を中古で購入する方が良いかもしれませんが、自分で製作した望遠鏡+冷却CCDであれば撮像データ取得までは全自作で賄ったと言えそうです。
何より、動かすまでの試行錯誤、課題攻略が一番の楽しみですね。
 
冷却CCD製作(自作)は、国内ではSterFactoryさんが色々とされていて
海外ではaudineやPyxisがプロジェクトとして有名です。
 
モノクロのCCDチップの入手は現時点でも容易ではありませんがカラーは
デジカメを分解すれば取り出すことができますが、データシートを入手できる
のはKODAK製のCCD、一部SONYもありますが限定されています。
 
構想としては、このKAF-8300CEで基本的な課題をクリアして、最終的には
大きなチップで冷却CCDを製作してみたいと考えています。
例えば
KAI-11000とか・・・
KAF-16800とか・・・
KAF-22000とか・・・
 
何とか、CCDチップが安価で入手できる環境となったので、スタートします。