反射望遠鏡の自作状況のブログ

望遠鏡のネタを中心に自作などの状況をご紹介します。

短焦点 反射望遠鏡の製作(その5)

先日のドブ架台の使用感として耳軸の動きが悪かった、ラワン合板とPLAで製作した樹脂板との接触では不十分であったので耳軸回転とフリクションを分離した構造に変更することにしました。

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ベアリングで耳軸を受けて、フリクションは耳軸側面に家具スベールとフエルトの組み合わせで試す予定です。

 

ベアリングに交換し動きはスムーズになりました・・・ 思いは先に進んでしまうもので、自動導入する場合には耳軸側面にウォームホイルを押し付けて駆動する機構で考えています。 そこで3Dプリンタでウォームギア・ホイルが実用になるか確認してみることにしました。

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360でウォームギアを作図する方法はYoutubeでいくつか紹介されているのを参考にしました。 大まかな流れとしては①ウォームギアの円柱を押出で作って②表面に台形ねじを形成③ウォームホイルをスケッチして押出④ホイルをギアで切り取りして歯型を形成⑤歯形を円形コピーでホイル全周に成型です。

今回は5mmピッチ(M1.6相当)で125歯です。

【ポイント1】

紹介動画では歯形は1枚で全周コピーしていましたが、今回は④で整形された歯形(8歯)を全て選択して円形コピーするとホイルとギアの干渉が無く仕上げることができました。

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【ポイント2】

ウォームギアに成型する台形ねじは規格ねじとなるので希望の直径ではピッチが細かすぎるので倍サイズで作図して最後に縮小することでデータを生成しています。

この方法であれば任意のピッチが製作可能です。

 

3Dプリンタで出力したものです、さてどうでしょうか?

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ウォームギアの3Dプリンタ出力上面側を見ると

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ノズルで均されているので歯形がうまく形成されているようです。

では、ウォームギアの3Dプリンタ出力下面側です

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サポート無しで印刷していることもありフィラメントがたれ気味で歯形は狭く不正確です。このままでは使用できません。

 

ホイルはどうでしょうか?

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精度はともかく何とかなりそうな感じです。

このギアとホイルの組み合わせでは無負荷に近い状態であれば動きそうですが負荷がかかった状態では引っかかりでうまくありません、でもギアを金属で製作してやればホイルは使えそうな感じはするので、真鍮を旋盤加工して製作してみることとします。