反射望遠鏡の自作状況のブログ

望遠鏡のネタを中心に自作などの状況をご紹介します。

冷却CCD回路設計(その5)

A/D変換は16ビットモード(2ByteMode)に変更し、FPGAを書き換えました。 テストSWも16ビットに対応できるよう修正して16ビットTIFFの書き出しができるようになりました。 SI7でTIFF画像のヒストグラムを確認すると0-65535になっているのでOKです。 FT2232D…

冷却CCD回路設計(その4)

3Dプリンタでレンズマウント部分を製作して、Cマウントレンズを付けてみました。 画像の評価もできるよう、テストSWにlibtiffを組み込んでTIFFフォーマットでファイルを作るようにしました。現在8BitモードでA/Dを動作させているのでTIFFも8Bitモノクロで…

冷却CCD回路設計(その3)

前回からの続きで、A/D変換回路周りを配線して、FPGAでA/D変換部分の駆動回路とFT2232Dとの同期回路を作りこみました。(知恵熱が出そうです) 一応、KAF8300のフルサイズ(3326X2504)のベイヤー画像をPCで取得できるところまで進みました。 FPGAで作ったFI…

冷却CCD回路設計(その2)

自作の冷却CCDの設計始めましたをだいぶ前にご紹介しました。 その後、どうなったのか? とん挫してしまったのかなと思っている方も多い?かも知れませんが、ゆっくり進捗しています。 現在のCCD回路の状況です、何が何だか分からないと思いますが、使用して…

M42を市街地で撮影(その2)

その後、M42の総露出時間は約8時間半まで伸びました。 今だPIは使いこなせず・・・2インチコレクターにフルサイズは周辺減光がきついのと、光害カブリが合わさって、フラット補正がうまくいってません。 そこら辺の改善がまだ必要です。 とりあえす、8時間半の…

M42を市街地で撮影(その1)

投稿タイトルを変更して、25cmニュートンでの撮影テストをご紹介します。 これまでの撮影はEOS X7で行っていたのですが、最近6D(天体改造)を入手したので6Dで撮影してみました。 ISO1600で30秒露出のものがこれです。 フルサイズなので周辺減光も強…

短焦点 反射望遠鏡の製作(その11)

EOSに続いて、マイナーなNightScape8300(セレストロンの冷却CCD)を接続します。 NightScapeはM42(P0.75)雌ねじでP2がM65(P1.0)雄ねじとなっているので、両方を接続するリングを自作することにしました。市販リングを組み合わせてもできそうですが意外とお…

短焦点 反射望遠鏡の製作(その10)

昨日は北風がやや強い寒い日でした、月が迫ってきていますが透明度も良さそうなので会社から帰宅後に早々に望遠鏡のセッティングを行い撮影開始しました。 自宅は神奈川県相模原駅近くで市街地の光害が多い状況ですが道路から少し奥まった位置にベランダがあ…

短焦点 反射望遠鏡の製作(その9)

会社から戻って夕食、お風呂入ったのですが 天気がまぁまぁ良いので、撮影してみることにしました。 電動フォーカサになりピント調整が画面を見ながら調整できるようになりました。 EOSX7天体改造カメラ、ISO400 60秒露出 光害フィルタ使用 50枚をDeepSkySta…

短焦点 反射望遠鏡の製作(その8)

赤道儀に搭載してテストしていますが、ケーブル類が絡まるので3Dプリンタで小物を作りつつ整理しました。 仮鏡筒なので3Dプリンタで作った小物の固定は木ねじ(コーススレッド)でズボズボ やっちゃってます。(筒内は突き抜けたねじでトゲトゲしています…

短焦点 反射望遠鏡の製作(その7)

鏡筒内部の黒塗りと架台のクリア塗装を終え、再度組み上げしました。 ボイド管の接眼部部分はマスキングを剥がすときに共に剥がれてしましました・・・ 本日は天候も良く、鏡筒も黒塗りしているのでM42のコントラストは昨晩にくらべ数段改善しました。 M42(ISO…

短焦点 反射望遠鏡の製作(その6)

とりあえずドブは観望ができる状態には組み上がりました。 問題点はまだいくつもある状況です・・・ 筒先の黒いものはスマホをセットしてskysafariで案内してもらうためのものです。 この状態で昨晩テストしてみました。天頂近くでP2+13mmの重さでバランスが崩…

短焦点 反射望遠鏡の製作(その5)

先日のドブ架台の使用感として耳軸の動きが悪かった、ラワン合板とPLAで製作した樹脂板との接触では不十分であったので耳軸回転とフリクションを分離した構造に変更することにしました。 ベアリングで耳軸を受けて、フリクションは耳軸側面に家具スベールと…

短焦点 反射望遠鏡の製作(その4)

フォカサーを取り付けるマウントを3Dプリンタで出力しました。 フィラメントを変更して寸法精度や反りの問題が発生、条件変更しながら3個目でやっと使い物になるものができました。それでも一体では難しいのでボイド側とフォーカサ側とで2分割しています。 …

アニーリング条件確認(電気炉 自作)その13

直火にあてないように耐火レンガで囲って、560~510℃を100時間で行ってみました。 その結果はこれです ・・・悪化ですよねこれ。 マルタの十字になりかけています。 う~ん、思い当たる原因としては温度帯でしょうか?510℃ではまだ早かったのでしょうか、熱電対と…

短焦点 反射望遠鏡の製作(その3)

主鏡の鏡周ホルダはホームセンターのL字金具に3Dプリンタで製作した部品を取り付けて製作しました。 鏡の当たり部分はコルクです。 あと、鏡筒の加工を行います、斜鏡、主鏡、接眼部の寸法を確認して設計通りの光路長になるよう取付を行い仮組します。 鏡筒…

短焦点 反射望遠鏡の製作(その2)

斜鏡周りの続きです。 0.8mm真鍮板よりスパイダー板を切り出しフライスで周囲を仕上げています。 切り出しはバンドソーを使用するのですが、だいぶ使用していなかったのでホイルのウレタンが劣化してバラバラになってしまいました。 二度目なので予備品で購…

アニーリング条件確認(電気炉 自作)その12

ようやく560~500℃を200時間で行うアニーリングが終了しました。 さて内部歪の状況は改善したでしょうか・・・ 100時間の結果と比較してみましょう。 これは100時間のときのやつ これが200時間のときのやつ どこが変わったの? 変化なしですね。 ということは、…

アニーリングの条件出しの二回目の560~500℃を200時間で行う区間を終了し、温度を下げる工程に入りました(現在447℃)あと15時間程度で終了予定です。 次の電気炉を使ったテストはハニカム鏡材製作の難易度確認です。ハニカム鏡材は石膏型にガラスを鋳込んで…

短焦点 反射望遠鏡の製作(その1)

アニーリングの条件出しの二回目は560~500℃を200時間で行うプログラムを先週開始しましたが約10日かかるので出来上がりは週明け水曜頃の予定です。(現在510℃) その間、暖かい快適な工作室で約F2.8の25cm反射鏡を使ったニュートン式望遠鏡を組み上げること…

アニーリング条件確認(電気炉 自作)その11

自作電気炉によるアニーリングが200℃まで温度が下がり完了しましたので、室温まで炉蓋を開けて冷却します。 見た目、ガラスに特段変化はありません、鏡の側面に不滅インクの捺印は焼却して消えています。 手で持てるまで温度が下がったので、内部歪を確認し…

アニーリング条件確認(電気炉 自作)その10

現在508℃で徐冷点から歪点までの区間で冷却中です。 炉壁温度は183℃程度で室温は24℃で快適です。 歪点過ぎてもゆっくり温度を下げるので完了は日曜の昼頃ですね。

アニーリング条件確認(電気炉 自作)その9

1000℃までの昇温テストは900℃超えたところで昇温カーブが横ばいになってきた事と、炉壁温度が300℃近くまで上昇したので1000℃未達で終了しました。 ここまでの温度コントロールは手動設定で行っていましたが、プロコンにスランピングの条件を設定して先日のぺ…

電熱線取付(電気炉 自作)その8

電熱線(カンタル線)を取り付ける前に、密着巻された電熱線の端末加工を行います。 コイルの中に入る直径の丸棒(今回は+ドライバーのビット)をバイスに挟んで、コイルを差し込み、端末をペンチで引っ張り出すと容易に解すことができます。 端末にコイル…

ステンレスバンド(電気炉 自作)その7

そろそろ何のために電気炉を製作しているかわからなくなって来そうなので説明しておきます。 反射望遠鏡の鏡の材料として産業用の「のぞき窓」が材質、仕上がり形状ともに良いのですが、通常の熱処理のため内部歪が残っていることが問題でした。 よって、内…

断熱レンガ加工(電気炉 自作)その6

今日も天気が良いのでステンレスの加工の前に、炉蓋と炉底の加工の続きを行いました。 まず、モルタルが出っ張っている部分を摺り落とします。 レンガの端切れで摺れば容易に削り落とすことができますが粉塵だらけになるので、この作業も屋外でないと大変な…

断熱レンガ加工(電気炉 自作)その5

今週は炉蓋と炉底を作るために断熱レンガをモルタルで接着する作業を行います。 断熱レンガはイソライトのLBK-23を使用しているいので専用のモルタルとしてイソライトモルタルSAS-Dを使って接着します。 先週ですが、事前テストでレンガ片どうしをモルタルで…

断熱レンガ加工(電気炉 自作)その4

今日は断熱レンガの外側のR加工と炉底と炉蓋の断熱レンガの切り出しを行いました。 R加工は3Dプリンタで出力した治具を使用して、のこやすりで形を整えます。 (外で作業しました) 加工中の写真を撮り忘れたので、いきなりですが本日の作業終了写真です。 …

断熱レンガ加工(電気炉 自作)その3

昨日、レンガの粉が工作室に舞ったのを清掃したのですが、今朝も薄っすら積もっています、キーボードも砂っぽい感触です。 今日は断熱レンガにトリマーを使用して溝を入れる作業を行いました。 作業場所は玄関前にブルーシートを敷いて、ウインドブレーカに…

断熱レンガ加工(電気炉 自作)その2

前回の治具を使用して断熱レンガを切断して台形状に加工します。 切断は木工用の鋸を使用するのですが、6個くらい加工すると切りにくくなってしまいます。 セラミックを切断しているので刃の摩耗が激しいのは仕方ありません。 鋸は刃が交換できるタイプで交…